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<高校野球速報>早実、清宮の殊勲タイムリーで大逆転甲子園出場!

2015/7/26(日) 13:19配信

THE PAGE

 高校野球の西東京大会決勝が26日、神宮球場で行われ、早稲田実業が、5点差を8回にひっくり返す大逆転で東海大菅生を8-6で下して、5年ぶり29回目の夏の甲子園出場を決めた。早実の注目の1年生、清宮幸太郎は、2点差にリードを広げるタイムリーを放つなど、4打数1安打1打点の活躍を見せ、チームの甲子園切符獲得に貢献した。

 奇跡の逆転劇
 それは清宮の懸命のランニングから始まった。

 0-5で迎えた8回一死一、二塁で清宮に打席が回ってきた。ホームランが出れば、2点差に迫ることになる。カウント2-2からの116キロのカーブ。ひっかけてしまった清宮の打球は、セカンドへの力ないゴロ。懸命に走り抜けて併殺は逃れた。その執念が、奇跡の逆転劇につながっていく。
 
 満塁となって金子、富田の連打で3点差。さらに今井の内野ゴロの間に1点を返し、二死一三塁と残ったチャンスに代打・佐藤の打球がショートの左を襲い、1点差。渡辺が四球を選び、満塁となって、打順はこの回、2度目の打席となる一番の小川。その小川も、四球を選び、ついに同点。二死満塁と続く、勝ち越し機に東海大菅生は、勝俣をあきらめ羽生に投手交代。羽生もストライクが入らず、玉川が押し出しの四球で試合をひっくり返した。二死満塁で、清宮がこの回2度目の打席に入った。インサイドの半速球だった。打球は一、二塁間を抜けていく。2点差にリードを広げるタイムリーヒット。スイングが速いから少々詰まっても打球はヒットゾーンへ飛ぶ。清宮は、一塁ベースコーチと右手を合わせた。早大は、さらに押し出し四球で、この回、一気に8得点。

 早実は、9回に1点を失ったが、リードを守りきり、記念すべき創立100周年の年に5年ぶりの夏の甲子園出場を決めた。主将の加藤は、「最後まであきらめない。粘りが僕らの持ち味」と語っていたが、まさに、執念でつかみとった奇跡の逆転劇だった。

 開門は3時間早められた。試合途中に発表された観客数は3万4572人。東京大会での最多動員記録だ。これだけの人を集めたのは、注目のスーパールーキー、清宮の存在であることは間違いない。

 マウンドの勝俣翔貴も、二刀流で注目を集めているドラフト候補。ストレートのマックスは140キロで多彩な変化球を操る。清宮の一回二死走者無しで迎えた第一打席は、外、内とストレートを散らされたが微動だしない。変化球を待っていたのか。3球目のスライダー。ジャストミートした打球は一塁、江藤のグラブに吸い込まれた。第二打席は、三回二死二塁のチャンス。カウント1-1からインサイド、135キロのストレートを捉え大ファウルを放ったが、その次のボールで二塁走者の山田が三盗に失敗してチェンジとなった。

 仕切りなおしの第二打席は、4点を奪われた後の4回先頭。カウント1-2から、低めに落ちる縦のスライダーに手をだしてスイングアウトの三振。見送ればボール球だった。
 元ヤクルトの名スカウトである片岡宏雄氏が「体ごとぶつかるような、タメがなく、あの窮屈なフォームでは低めに落ちる変化球に対応できない」と指摘していたが、まさにそのウイークポイントをつかれた。
 
 それでも、勝負の8回には、きっちりと3番の役目を果たし、タイムリーまで放った。スーパー1年生は、やはりスターになるために必要な何かを持っているのかもしれない。いよいよ怪物が甲子園に乗り込む。

最終更新:2015/10/27(火) 4:12
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