ここから本文です

課題は「子離れ」「相続」……若年・中高年それぞれの婚活

2015/8/1(土) 14:00配信

THE PAGE

 親に原因ありと見た若井さんは、親同士のお見合いも開きました。子どもたちが動かないのなら親同士で直接話し合ってもらおうという試み。それでも「娘の相手は大卒でなければ」「家の跡を継ぐ長男は娘の結婚相手としては避けたい」といった条件を振りかざす親もいて、「その『条件』が出た時点で相手の親との話が止まってしまうこともあります」。

 また、家庭で同居している親と折り合いが悪く「結婚なんかするつもりはない」と言いながらその父母といつまでも同居を続け、居心地の良さから家庭で引きこもり状態になっていく例も。「あと10年もすれば、独身の40代の娘や息子も50代になり、親子による老々介護が大きな社会問題になるのは目に見えている。そのときにあわてても遅いのです」と若井さんは警鐘を鳴らします。

 社会的評価の高い専門職の40代の男性が、結婚してから若井さんにこう話したと言います。「独身のころは『まだ独りか』などといつも周りから言われていましたが、結婚したら大人扱いしてくれるしあれこれ言われることもなくなった。結婚の意味が分かりましたよ」。

 親子老々介護につながる家族のもたれ合いの状態から、親も子も自立を目指して真剣に婚活してほしい、というのが若井さんの願いです。

●中高年の婚活

 一方で、最近急成長の中高年や高齢者の婚活。7月18日に長野市内の料理店で開かれた「婚活・シニア暑気払い」には50~60代の男性10人と40~50代の女性6人が参加しました。男性は会社員、調理師、経営者などで、女性は看護師、パート勤務、会社員など。主催した「キューピット サービス」(長野市)の代表で結婚相談歴40年の渡部田鶴子さん(76)は「世話役のおばさんです」とあいさつしながら参加者に自己紹介をさせます。何回か参加している人も多く、友人グループの飲み会の雰囲気です。

 参加女性の1人(50代)は、「子どもと暮らしているので、そうした状況を全部受けとめてくれる人を探しています」。別の50代女性は「うそをつかない人、一緒にいて楽しい人がいいですね」と話していました。

 男性も含め財産や見た目を重視する人はなく、男女とも判断の基準は「とにかく相性、ハートがぴったり合って好きになれる人でないと」が共通でした。

2/3ページ

最終更新:2016/2/17(水) 4:10
THE PAGE