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世界に広がる「打ち水」 個人でできるヒートアイランド対策

2015/8/1(土) 13:00配信

THE PAGE

 連日、最高気温が35度を超える猛暑日がつづいています。昨今は熱中症で死者が出たというニュースも珍しくなくなりました。これだけ暑いと、外出するのをためらう人も多いのではないでしょうか。ずっと涼しい家にこもっていたいと思っていても、通勤通学、買い物など、どうしても家の外に出なければならない用事もあるでしょう。

東京は100年で平均気温が2度上昇したといわれます。その大きな原因は、東京がコンクリートやアスファルトに覆われた都市になってしまったことです。それがヒートアイランドの要因になっていました。いきなり高層ビルや道路を大改造することはできませんが、官民協力の下でヒートアイランド化した都市を少しでも冷やして過ごしやすくする取り組みが始まっています。

アスファルトの都市部で効果高い

 年々、暑くなっている都市を冷やそうという試みは、各地で実施されています。東京の例を挙げれば、区役所などでは屋上緑化を推進していますし、都営地下鉄新宿線の東大島駅では夏季シーズンに駅ホームでドライミストを噴射しています。

 個人で大がかりなヒートアイランド対策はできませんが、昨今は個人でもできるヒートアイランド対策が注目を浴びています。それが「打ち水」です。

 打ち水は暑くなった地面に水を撒き、気化熱を発生させることで外気温を下げる効果があります。そうした効用に着目した日本水フォーラムは、2003年に打ち水大作戦本部を立ち上げました。そして、各地で打ち水イベントを実施して、打ち水の普及に努めています。打ち水イベントを担当する副ディレクターの浅井重範さんは、こう言います。

「打ち水イベントを始めるきっけかは2003年に電力が懸念されたことです。そのとき、どうにかエアコンなどの家電製品を使わずに暑い夏を乗り切る節電対策を考えました。そこで出てきたアイデアが、打ち水でした。事前に調査したところ、ピーク時に打ち水を実施すると、電力を4%カットできることが分かったのです」

 打ち水大作戦本部では、東京には散水可能面積が280平方キロメートルあると試算しています。これは東京23区の約50%にあたります。浅井さんはコンクリートやアスファルトに覆われた都市部・繁華街での打ち水を推奨しています。その方が、打ち水の効果が高いからです。

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最終更新:2015/8/1(土) 13:21
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