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22球で降板した49歳山本昌は、もう限界なのか

2015/8/9(日) 20:56配信

THE PAGE

 中日の山本昌投手(49)は9日、ナゴヤドームで行われたヤクルト戦に今季初先発したが、「左手の人さし指の突き指」という聞き慣れないアクシデントで、2回、先頭の大引への投球途中で、わずか22球で緊急降板した。

 初回の二死二塁から雄平に投じたカーブは、背中を通してしまうほど抜けてしまったが、その際に強く腕を振った左手の人さし指が右脚に当たって突き指してしまったという。二回にもマウンドに上がったが、大引へ投じた3球は、指先の感覚を失ったかのようにコントロールできていなかった。さすがにチームに迷惑がかかると感じたのか、山本昌は左手をあげてタイムを要求。自らベンチから友利投手コーチをマウンドに呼び寄せて異常を伝えた。

 試合中、アイシングなどの治療を受けた山本昌は、その後ベンチに戻って声を出していたが、試合後登録末梢されることが明らかになった。

 山本昌は、「チームに申し訳ない。今のところ痛みはない」と言うが、2、3日はピッチング練習をせずに回復の様子を見る状況で、次回登板の見通しは立たない。前日に「技を見せて欲しい」と語っていた谷繁監督も、「1回だけでは……」と、良し悪しの判断もつきかねている様子だった。山井を緊急登板させて、一時は勝ち投手の権利がその山井についていたが、結局延長にもつれこんでの惜敗。谷繁監督にしても山本昌の緊急降板は想定外だったのだろう。

 今春は沖縄キャンプから順調に調整を進めていたが、3月3日の教育リーグのソフトバンク戦で、1球を投じたときに右膝に異変を訴えて降板。そこから長いリハビリを経て6月18日のウエスタンの阪神戦で復帰すると、7試合に投げて1勝1敗、防護率2.36の成績を残して1軍切符を手にした。灼熱のウエスタンのゲームで投げながら、この日に備えたのだが、1球降板の次は、22球降板となった。

 2日後の11日に50歳となるプロ32年目のレジェンドサウスポーは、自らの持つ最年長登板記録はクリアした。だが、もう限界なのだろうか。メジャーのジェイミー・モイヤー(当時ロッキーズ)が2012年に記録した49歳と180日を抜く、世界最年長勝利記録の達成は難しいのだろうか。そもそも、投げた手が自らの足に当たって、投球不能になるほどの突き指を冒すなどということは、ありえるのだろうか。

 山本昌と中日で現役時代に共に戦ってきた同級生で評論家の与田剛氏は、「ごくたまに手が脚に当たってしまうことはあるが、突き指までになるのは珍しい。おそらく今季初登板の緊張と力みから必要以上に指先に力が入ったのではないか。指が固まったような状態になっていて、足にぶつかったのかもしれない」と言う。
 一部では、爪をおかしくしたのではないかという話もあるが、流血には至っていなかった。

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最終更新:2015/10/10(土) 3:19
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