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分かりにくい大変更 ホンダ「N-ONE」が車高を65ミリ下げた理由

2015/8/10(月) 18:20配信

THE PAGE

 ホンダが、軽自動車「N-ONE(エヌワン)」をマイナーチェンジしたことは、すでにいくつかのニュースで紹介されているのでご存知の方も多いだろう。そのポイントは車高が65ミリ下がった点にある。ただ、web上のニュース読んでみてもちっとも判然としない。疑問を感じてホンダのリリースにも目を通してみると、そこにはニュース原稿とほぼ同じことが書かれていたのだ。

“Hondaは、プレミアムな軽としてご好評をいただいている「N-ONE(エヌワン)」をマイナーモデルチェンジし、7月17日(金)に発売しました”

“今回のマイナーモデルチェンジでは、内外装の充実を図るとともに、全高を65ミリ下げることでスポーティーな外観とし、多くの立体駐車場にも対応した低全高モデルを追加。さらに、スポーツタイプのコンプリートカー「Modulo X(モデューロ エックス)」を追加し、より幅広い層のお客様にお選びいただけるモデルラインアップとしました”

~中略~

“新デザインのルーフ、スポイラー、ローダウンサスペンションにより全高を65ミリ下げ、1545ミリとすることで多くの立体駐車場に対応した、スポーティーな外観のLOWDOWNL(ローダウン)を追加”

 さて、何がおかしいかお気づきだろうか? もったいぶっても仕方ないのでさっさと書くと、車高を65ミリ落とすのはそんなに簡単なことではない。一部のニュースでは「サスペンションによって」という誤報をしているところもあったが、65ミリも下げたらサスペンションのストロークをゼロにしてもまだ足りない。ジムニーのような車高の高いクロカンならともかく、N-ONEにそんなことは不可能だ。

 ではどうしたのか? ホンダがHPに掲載している図によれば、車高ダウンのうち10ミリがサスペンション、55ミリがボディである。そしてこの55ミリを稼ぎ出した方法については極めてあいまいに書かれている。「新デザインのルーフ、スポイラー」とだけ説明されているのだ。

 普通こうしたバリエーションの製作では、ボディには手を入れない。衝突安全のテストも含む膨大なコストがかかるからだ。しかし、マイナス55ミリはボディも変えない限り無理な数値だ。スポイラーだけで55ミリを稼ぎ出すことは形状から見て考えられないからだ。

 そうなるとムクムクと好奇心が湧き上がる。一体、どんな手法でルーフを下げたのか、またホンダはなぜそんな大変なことをしてまで車高を65ミリも落としたのだろうか?

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最終更新:2016/2/12(金) 2:54
THE PAGE