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中国発世界同時株安、今後の株価はどうなる?

2015/8/25(火) 6:00配信

THE PAGE

 中国経済に対する懸念から、全世界的に株価が暴落しています。先週のニューヨーク株式市場は6%近くの下落、東京株式市場も7%の下落となりました。週明けの東京市場はそこからさらに900円近く下落して一日の取引を終えています。今後の株価はどうなるのでしょうか。

 一連の株価下落は、中国の景気失速懸念を背景にしたものです。株価が下落すると、さらに他の株価が下落するという連鎖が発生しますから、市場はしばらくの間、動揺することになります。しかし最終的に株価の動向を決めるのは、経済の基礎的条件です。中国の景気失速が各国にどのような影響を与えるのかについて冷静に分析することが重要でしょう。

 現在、世界経済の牽引役は米国です。米国経済は旺盛な個人消費を背景にこれまで堅調に推移しており、雇用も改善が進んでいます。しかし、中国市場をはじめとするグローバル市場で収益を上げる企業の業績は、中国経済の成長鈍化やドル高もあり、あまり伸びていません。また石油価格の下落によってエネルギー関連の設備投資は縮小が続いています。

 つまり、米国経済は好調な内需と、鈍化する外需での綱引きになっているわけです。ただ、基本的に米国は内需中心の国ですから、中国経済の影響を直接受けることはありません。今後の動向は、米国内の消費が継続するのかが最大のポイントということになります。ここに大きな変化がなければ、中国株下落の影響は限定的でしょう。

 この図式は、好調な米国経済に依存する日本経済にとっても同じ事です。日本の輸出産業の業績が好調で、株価も上昇が続いてきたのは、米国向けの販売が好調だからです。

 ただ、米国と異なり日本は消費があまり強くありません。内閣府が8月17日に発表した2015年4~6月期のGDP(国内総生産)はマイナスでした。主な原因は中国向け輸出の減少なのですが、実はそれだけではありません。GDPの6割を占める個人消費に息切れの傾向が見られるのです。

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最終更新:2016/1/27(水) 3:03
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