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公園閉鎖相次いだ「デング熱」、2015年は大丈夫か?

2015/8/27(木) 18:00配信

THE PAGE

 2014年8月、約70年ぶりに国内感染者が発生した「デング熱」。最終的に、昨年の国内感染者数は162人にのぼり、このうち159人の推定感染地となった東京都では、代々木公園や新宿御苑などが一時閉鎖される事態に陥った。今年は大丈夫か?

代々木公園などで取り組まれるデング熱対策

 デング熱は、デングウイルスを持っている蚊に刺されて感染するウイルス感染症。感染の流れは、(1)ウイルスに感染した人間の血を蚊が吸う、(2)蚊の体内でウイルスが増殖、(3)その蚊に血を吸われたほかの人間がウイルスに感染する、というもの。国内のおもな媒介蚊は、ヤブ蚊の一種である「ヒトスジシマカ」。

 代々木公園では昨年9月4日、園内の複数の場所でデングウイルスを持っている蚊が見つかったことから、同日から10月30日まで中央公園や噴水池を含むA地区を閉鎖した。今年、東京都は、デングウイルスを持つ蚊を早期に発見、駆除するため、代々木公園を含む9施設・50か所において、デング熱に特化した調査「デング熱媒介蚊サーベイランス」などの対策を実施中。調査期間は4月~11月で、8月前半までの調査で捕獲した蚊からデングウイルスは検出されていない。

 東京都福祉保健局健康安全部によると、デングウイルスを持つ蚊が現れた場合には蚊の駆除を行う。駆除範囲は、その蚊を捕獲した地点や捕獲日と駆除日の間隔などをもとに検討する。公園の閉鎖については、デングウイルスを持つ蚊が確認出来たことだけで判断せず、その公園が感染した地点だと推定される患者が続出した場合に、改めて検討する。

 新宿御苑では、園内10か所で蚊の捕獲調査を行っていることをウェブサイトに記載。デングウイルスの検査は行っていないが、環境省新宿御苑管理事務所によると、感染リスクを減らすことを目的に、園内の集水ますなどにボウフラの成長抑制剤を投入、蚊の発生を抑制している。

 このほか、新宿中央公園でもデングウイルス保有調査(6月と8月)や、蚊の発生状況調査(月1回)を行っているほか、雨水ますの清掃や昆虫成長制御剤の投入などを実施中。6月のデングウイルス保有調査で捕獲した蚊は、すべて陰性だった。

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最終更新:2016/1/29(金) 4:10
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