ここから本文です

五輪エンブレム撤回 会見(2)コンペは「佐野さんありき」ではない

2015/9/2(水) 22:03配信

THE PAGE

 東京五輪組織委員会は1日、佐野研二郎氏がデザインした五輪とパラリンピック公式エンブレムの白紙撤回を発表した。同日行われた会見では、一転して取り下げに至った経緯や理由、1か月以上にわたった混乱の責任の所在などについて質問が飛んだ。

【中継アーカイブ】東京五輪エンブレム問題で組織委員会が会見

以下はその全文。

佐野氏へのギャランティーは支払われるのか?

司会:それではご質問をお受けいたします。ご質問のある方は挙手してください。私が指名いたしますと、そのまま手を上げておいていただけますでしょうか。マイクがまいりますとご所属とご氏名をお願いいたします。たくさん質問があると思いますので、原則1人1問、1回1問と。1人1問じゃなくて1回1問ということでよろしくお願いいたします。それでは、一番前の方。

朝日新聞:槙局長にうかがいます。朝日新聞のハラダです。スポンサーの皆さまへ大変ご迷惑を掛けたと武藤総長のお言葉もありましたけれども、実際、今、すでにテレビCMのエンドカットでエンブレムが使われたり、屋外のポスターでも掲出されているケースがあると思いますけども、そのスポンサーへの補償というか、どれぐらいのダメージを与えている、金額換算なんていうのは頭にございますでしょうか。

槙:決定自体が本日でございまして、今まさにご連絡をしているところでございますので、まだそのような計算なりはやっておりません。権利そのものが消滅したわけではございませんので、お話し合いをしながら、ご無理のない範囲で。スポンサーの方が使えるマークというのは、従来のあのJOCとJPCのエンブレムになるので、差し替えていただくということをお願いしていこうと考えております。

司会:それでは、その横の方。

朝日新聞:すいません。朝日新聞のアクツと申します。武藤さんにおうかがいしたいんですが、エンブレムを選んだ組織委員会の責任、それと、最初に問題が発覚してからここまで引きずってしまったっていうことへの責任というのをどうお感じになるのかをお聞かせください。

武藤:最初に申し上げたとおり、このエンブレムがリエージュのエンブレムに似ているといった話に対しては、われわれは、これは明らかに違うという確信をもっておりました。28日に会見したのも、その確信を皆さまにご理解いただくためのものでありました。従って、ここまで引きずったと今おっしゃられましたけれども、われわれが問題、新たな局面を迎えたのが先週末の土曜日と日曜日であります。この問題に対してはわれわれは非常に危機感といいますか、放置できない問題だというふうに考え、直ちに行動を起こして、今日、取り下げの決断をしたわけでございます。もちろん、われわれは次の新しいエンブレムを、国民の皆さまに理解されるようなエンブレムを選ぶ責任がありますので、そういう新しいエンブレムの作成に邁進してまいりたいと、そのように考えております。

朝日新聞:エンブレムを選んだ組織委員会の責任の方についてはどうですかね。もともとこのロゴを選んだということについての責任っていうのはどこにあるのか。

武藤:誤解のないように申し上げますけれども、これを選んだのは審査委員会なんですね。審査委員会において専門家が厳正な判定をいたしました。われわれはそれを受け取ったということであります。もちろん審査委員会に全部責任を押しつけるつもりはありません。組織委員会はそれを活用するという形で、その責任はあるというふうに思っておりますけれども。ただ審査委員会も、ロゴの内容がどちらが優れているかっていうことを判定されたんだというふうに思います。

 そもそも応募要領には、どこかの剽窃ではないもの、独創的なもの、オリジナルなものを応募してほしいということが明記されておりますので、当然、応募者は独自なものを応募してくる、そういう責任があるというふうに思います。佐野さんはそれはそれでオリジナルなものであるということでありますので、そういう意味では手続き的には慎重に運んできたのではないかというふうに思います。ただ、ここまで国民の皆さまからいろいろな意見が出てきて、もはやこのエンブレムが国民の支持を得ないという状況になったときに、佐野さんが取り下げるという判断をされたのは、そういう形で責任を自ら果たされたのではないかというふうに私は考えております。

司会:はい。中央の薄いブルーの服装の方。

フジテレビ:フジテレビ『とくダネ!』の岸本と申します。お金の話で申し訳ないんですけども、佐野さんへのギャランティーっていうのは支払われるんでしょうか。そもそもの額、それともまったく支払われないのか。また、再選考のときは公募を中心にっておっしゃいましたが、佐野さんも応募資格はまた次もあるんでしょうか。

武藤:まず前半のご質問に対しては、これもともと100万円、1等には賞金を与える。1つの名誉でございますので、そんな多額なものは必要ないとわれわれは判断いたしました。現在その支払いの手続き中でありました。しかし、これは支払わないことにしたいというふうに思います。それから佐野さんが応募する資格があるかどうかっていうことについては、まだ私どもとしてそこまでこの新しい公募手続きを具体的に詰めておりませんので、具体的にお答えするまで至っておりません。佐野さんがそういうことをされるかどうか、私はむしろ、そちらのほうが常識的にはご自身で判断されるんじゃないかなというふうに思います。

1/4ページ

最終更新:2016/2/14(日) 3:30
THE PAGE