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業績悪化が止まらない マクドナルドはどこで失敗したのか

2015/9/6(日) 7:00配信

THE PAGE

 マクドナルドの業績悪化が止まりません。8月12日に発表した2015年1~6月期(半期)決算は、最終損益が262億円の赤字となりました。この数字は上半期としては上場以来最大規模です。同社の経営はどうなっているのでしょうか。

 一般的には、2014年に表面化した期限切れ鶏肉や異物混入がきっかけとなり、顧客の信頼をなくし売上げが低迷していると解釈されています。しかし長期的に見ると、売上げ低迷の傾向は以前から顕著となっており、今に始まったことではないと分かります。

 マックの店舗はフランチャイズ店と直営店に分かれており、フランチャイズ店の売上高は、日本マクドナルド本体の売上高には計上されません。同社はかつて原田泳幸氏(現ベネッセホールディングス会長)がトップに就任しV字回復を実現したと話題になりました。一方、このところの業績低迷によって売上高がピークの半分になったともいわれています。しかし、同社における直営店とフランチャイズ店の比率は常に見直しが行われており、これによって日本マクドナルド本体の売上高は大きく変動します。マック全体の動向を見るには、本体の売上高ではなく、全店売上高の推移をチェックする必要があります。

 マックの全店売上高は、原田氏が就任する2004年には4000億円を切っていました。原田氏は、100円コーヒーなど割安な目玉商品で顧客を集めると同時に、商品メニューの見直しを行い、実質的に6回も値上げを行っています。これによって同社の全店売上高は2010年に5400億円に達しますが、これが売上高のピークとなりました。

 しかし、割安な商品で顧客を集め、実質的には高い価格で商品を提供するという戦略はこの頃から行き詰まりを見せ始めます。全店売上高はじわじわと減少し、原田氏が退任した2014年には再び4000億円台に戻ってしまいます。安い目玉商品に惹かれて店舗に行ったものの、実際の客単価は高いということが、イメージとして定着してしまった可能性があります。

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最終更新:2016/2/8(月) 2:32
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