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中国株ショックで市場は混乱 米国は予定通り、利上げを実施できるのか?

2015/9/9(水) 7:00配信

THE PAGE

 9月に入り、いよいよ米国の利上げのタイミングが近づいてきました。中国株ショックで世界の市場が混乱する中、米国は予定通り、利上げを実施できるのでしょうか。

 米国の中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度理事会)は、今年中に利上げを実施する意向を明らかにしています。米国経済はリーマンショックから順調に回復しており、昨年10月のFOMC(連邦公開市場委員会)では量的緩和策の終了を決定しました。ただ、量的緩和策という非常措置は終わったものの、政策金利はまだ低い状態が続いています。好景気の中、低金利を続けてしまうと、インフレが加速し、株価をバブル的に押し上げてしまうリスクがあります。FRBとしては、こうした弊害が大きくなる前に金利を上げたいと考えており、年内利上げを宣言してきたわけです。

 ところが市場関係者の中には、早期の利上げをあまり歓迎しない人もいます。利上げは景気が良くなっている証拠ですが、金利が上がると、株式を売って債券に乗り換える動きが出てくることから、株価が下落するリスクもあります。一時的な下落で済めば良いのですが、株価の下落が、実体経済に影響を与えてしまうと、せっかく回復した景気の腰を折ってしまいかねません。

 タイミングの悪いことに、こうした雰囲気が払拭できない中で中国株ショックが市場を襲ってしまいました。当初、9月に利上げが実施されるとの予想が大半でしたが、中国株ショックの後は、12月あるいは来年と予想する投資家が増えています。FRBにとっては、利上げのタイミングがさらに難しくなってしまったわけです。

 ちなみに4日には、8月の雇用統計が発表されました。もし9月に利上げが行われるのだとすると、利上げの判断基準となる最後の経済統計です。注目の非農業部門雇用者数は17万3000人増と市場予想を下回りましたが、6月分と7月分が上方修正されたため、3カ月の動きを平均すると、まずまずの結果でした。

 8月の雇用統計が非常に悪かった場合、9月利上げが見送られる可能性が高いと考えられていましたから、今回の結果はどちらとも解釈できる微妙な内容ということになります。

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最終更新:2015/11/17(火) 4:40
THE PAGE

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