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機械受注が想定外の?マイナスで7~9月期GDPはどうなる?

2015/9/19(土) 7:00配信

THE PAGE

 このところ景気に対する不透明感が高まっています。4~6月期のGDP(国内総生産)はマイナス成長に転落してしまいましたが、専門家の一部からは7~9月期もマイナスになる可能性があるとの指摘が出ています。日本の景気はどうなっているのでしょうか。

 内閣府は10日、7月の機械受注統計を発表したのですが、これが予想外に低水準であったことから関係者の間で驚きが広がっています。主要指標である 「船舶・電力を除く民需」(季節調整済み)は前月比3.6%減となり、7.9%のマイナスだった6月に続いて2カ月連続のマイナスでした。景気が上向くと、企業は設備投資を活発に行うようになります。工場の増設などには各種の機械が必要となりますから、機械関係の受注動向は設備投資の先行指標になります。このため機械受注統計は、GDPの設備投資を算出する際の基礎データにもなっています。

 このところ、機械受注は製造業が伸びを牽引していましたが、中国の景気失速によって、6月は大幅なマイナスとなってしまいました。7月は反動でプラスになると思われましたが、結果は2カ月連続の減少で、非製造業も振るいませんでした。

 内閣府が発表した4~6月期のGDPは物価の影響を除いた実質で0.3%減、年率換算では1.2%減となり、大幅なプラスだった前期(1.1%増)から一転、マイナス成長に転落しています。GDPの中でもっとも大きな割合を占める個人消費が前期比0.7%減になったことが主な要因ですが、設備投資が0.9%減だったことも響きました。7~9月期の機械受注の見通しは今のところギリギリでプラスですが、来月も数値が伸び悩んだ場合、7~9月期のGDPにおける設備投資も良くない結果となる可能性があります。

 日銀の黒田総裁は、7~9月期の実質成長率について「毎月の各種統計を見る限り、プラスになる可能性が高い」と発言しており、景気はそれほど落ち込まないとの見解を示しています。しかし、4~6月期が1.2%のマイナスになった後の結果ですから、同じく1.2%程度のプラスにならない限りは、元に戻ったとはいえません。仮にGDPが横ばいかギリギリでプラスという場合には、景気が回復しているという解釈にはならないでしょう。
 
(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/12/21(月) 3:48
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