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“やらまいか!遠州国” 浜松に独立リーグ球団を作る理由とは?

2015/9/20(日) 9:00配信

THE PAGE

 静岡県西部、浜松市のある地域は昔、遠江(とおとうみ)と呼ばれ、現在では遠州地方とも呼ばれる。この地域の人々には「やらまいか」精神があると言われる。よそ者を受け入れ、失敗なんて考えずとにかくやってしまおうではないか。そんな地域性が自動車製造業をはじめとする日本を支える産業を発展させ、全国に浜松の名を知らしめてきたのは確かだろう。

 ここ浜松にプロ野球独立リーグへ参画する球団を創設しようという活動が始動している。球団創設のプロジェクトを引っ張り、発起人として活動しているのは、浜松に縁もゆかりもないIターン青年だ。地方都市浜松に球団を作る理由(わけ)とは?

地域活性化につながる強いコンテンツの行き先が独立リーグだった

 活動の中心人物は秋間建人さん、30歳(取材時)。横浜市出身で、つい数か月前までは東京の監査法人に勤務しており、4月に浜松に転居して来たばかりだ。野球経験があるわけではない。では、なぜ浜松に単身で乗り込んでこのような大きな「こと」を進められたのか?

 「きっかけは5年前の東日本大震災でした。震災後に仕事の傍ら現地へ何度かボランティアに行きました。被災地には多くの社会起業家たちや実績のある同業のコンサルティング業界の人たちも、続々と被災地へ入って来るわけですよ。その中で、自分は何ができるのだろうか。自分にしかできないことはなんだろうか。そんな思いを抱いている中で東日本大震災の経験を基に、次の脅威となる災害に対して防災・減災を実現できるプラットフォーム事業に取り組みたいと考えるようになっていました」

 事業を始めるにあたりリサーチをした結果、次に震災発生の可能性が高いのが南海トラフで、災害時のプラットフォーム事業を進めるべき場所として選んだのが浜松だった。

 「災害に対応するためには、災害発災時の有事のことばかり考えているだけではダメなんです。大切なのは平時からできること。平時から地域を活性化する強力なコンテンツが欲しいと考えたわけです。ゼロから始めるのだったら何が良いのだろうか?と突き詰めていくと、以前から個人的にもスポーツをコンテンツとしてやりたかったので、何かそこから考えてみようと思うようになっていました」と言う。

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最終更新:2016/2/22(月) 2:48
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