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FRBが「ゼロ金利」の継続を決定、利上げは一体いつになるのか?

2015/9/18(金) 17:00配信

THE PAGE

 焦点となっていた米国の利上げが見送られました。基本的には中国株ショックを原因とする市場の混乱ですが、このところ米国のインフレ率が鈍化していることも懸念材料の一つとなっているようです。利上げはいつになるのでしょうか。

 FRB(連邦準備制度理事会)は17日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、利上げの見送りを決定しました。中国の景気失速など、世界経済の悪化が米国経済にも影響を与える可能性を考慮した形です。

 米国経済はリーマンショック以後、順調に回復しており、昨年10月のFOMCでは量的緩和策の終了を決定しました。ここ3カ月の雇用者数の増加は、平均で好景気の目安とされる20万人を上回り、失業率は完全雇用に近い5.1%まで低下しています。このまま好景気が続くことになると、将来、インフレが加速し、株価や不動産価格を過剰に押し上げバブルを発生させてしまうリスクが生じてきます。このためFRBは今年中に利上げを実施する方針を明らかにしていました。

 当初は、好調な米国経済を背景に9月に利上げを実施するという予測が大半でしたが、中国の景気失速をきっかけに市場が大混乱してしまったことから、そのシナリオが狂っています。米国経済は中国経済との関係が薄く、中国の景気失速が直接、米国経済に打撃を与えることはありません。しかし輸出企業の業績低迷や原油価格の大幅な下落などによって物価に下押し圧力がかかる可能性は否定できないでしょう。FOMCの声明文でも、世界経済の混乱が「インフレの下押し圧力になっている」と言及しています。

 市場の最大の関心事は、いつ利上げに踏み切るのかということですが、今のところ多くの関係者が12月の利上げを予測しています。年内のFOMCは10月と12月の2回しか開催予定がありません。10月はすぐそこですから、それまでに経済状況が大きく変わっている可能性は低いと考えられます。一方、年内利上げのシナリオを撤回するのはそう容易なことではありません。世界経済の状況がさらに悪化するといった非常事態が発生しなければ、12月に利上げが実施されるというのが、自然な成り行きというわけです。

 FRBではインフレ目標を2%に設定しているのですが、2%に達する時期については2017年から2018年に1年後退させています。仮に12月に利上げが実施されたとしても、利上げ幅はごくわずかで、その後の利上げペースも極めてゆっくりとしたものになるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/10/19(月) 2:36
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