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ロナルド・レーガンが入港、安保法制で注目の日本常駐「第7艦隊」って何?

2015/10/6(火) 7:00配信

THE PAGE

 米第7艦隊の主力空母である「ロナルド・レーガン」が1日、横須賀基地に到着しました。米国は日米安全保障条約に基づき、米海軍の中でも最強クラスの兵力を日本に配備してきました。安保法制が整備されたことで、今後、米軍と海上自衛隊の共同作戦が増えてくることが予想されます。

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 第7艦隊は米海軍の常駐戦力の中では最大級の艦隊で、インド洋から太平洋までの広い海域をカバーしています。主力は横須賀基地に配備されている原子力空母で、5月までは「ジョージ・ワシントン」がその役目を担っていました。しかしジョージ・ワシントンは建造から25年が経過し、大規模修繕に入る予定となっています(一般的な原子力空母の寿命は約50年)。このため、同艦と入れ替わりに、同型艦であるロナルド・レーガンが横須賀基地に配備されることになりました。

 ロナルド・レーガンは、90機の艦載機を搭載することができ、これらの艦載機は厚木基地を拠点に活動します。有事の際にはこれらの艦載機を載せ、広い海域に展開することが可能です。このほか横須賀基地には、巡洋艦が3隻、駆逐艦が7隻配備されており、さらに佐世保には、揚陸艦が4隻配備されています。揚陸艦は主に朝鮮半島や中国大陸における有事対応を主な任務とし、海兵隊員を乗せ、紛争地域で上陸作戦を展開することが可能となっています。現在、政治的に問題となっている、沖縄の普天間基地の海兵隊は、これらの揚陸艦を使って紛争地域まで移動します。

 近年、アジア太平洋海域では中国軍の台頭が著しい状況ですが、第7艦隊の攻撃力は圧倒的な水準であり、この状況は一貫して変わっていません。良くも悪くも、日本の安全保障が第7艦隊の存在によって維持されてきたというのはひとつの事実といってよいでしょう。

 もっとも米軍の海外戦略はここ20年で大きく変わりつつあります。かつて米国は世界の警察官として、ありとあらゆる地域に兵力を配備していました。しかし米国は、シェールガスの開発によってエネルギーの自給が可能となっており、もはや中東の石油に依存する必要がありません。このため世界に展開する米軍の規模を縮小しており、それにともなって空母の配備計画も大幅に見直されています。

 米国は、今後、自国の兵力を全世界に派遣するのではなく、その一部を同盟国に肩代わりしてもらうことを考えています。かつて沖縄は海兵隊最大の拠点のひとつでしたが、沖縄からは多くの部隊が撤退し、グアムを拠点として活動するようになりました。米軍は確実に行動範囲を縮小していることが分かります。今回、安倍政権が安保法制の成立を急いだことにはこうした事情も大きく関係していると考えられます。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/2/11(木) 4:39
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