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仕事の探し方も福利厚生も分からず……プロ野球選手「再就職」の苦労

2015/10/24(土) 16:30配信

THE PAGE

 プロ野球はレギュラーシーズンが終了し、24日からはヤクルトとソフトバンクが日本一をかけて戦う「日本シリーズ」が開幕します。その一方で、今年も各球団から戦力外選手が発表されています。戦力外を通告された選手たちは、次の仕事を探さなくてはなりません。元選手たちはどのように仕事を探し、再就職先を決めているのでしょうか。2010年のドラフトでジャイアンツから育成1位指名を受け、2014年に戦力外通告を受けた和田凌太さんと、同じく2010年に巨人から育成7位指名を受け、引退後は選手の再就職をサポートしている川口寛人さんに実際の経験と問題点を聞きました。

会社に福利厚生がない事を知り1年で退職

 和田さんは入団後、ファームでショートのレギュラーに定着。2012年には165試合に出場、この年のフレッシュオールスターにも選出されましたが、2014年に引退。引退後は焼肉店に勤務していました。自分で勤務先を探したのではなく、知人から「うちで働かないか」という誘いがあったそうです。肉の部位や原価率も勉強し「自分がお店に立つことで少しでも売り上げが上がるなら」という思いから、率先して接客を行っていたといいます。

「球団からは来季の契約をしない旨を伝えられ、トライアウトの用紙をもらうだけです。あとは自分で就職活動をしなくてはなりません。僕の場合は、社会人・独立リーグ・クラブチームなどからお話をいただき、野球を続けることもできましたが、自分の中で野球はやり切ったという思いが強く、飲食店で働くことにしました」(和田さん)

 しかし、会社に福利厚生の制度がなく、将来に不安を感じた和田さんは1年で退職しました。高校を卒業してすぐにプロ野球の世界に入った和田さんは、社会保障などの仕組みを何も知らなかったと話します。

「初めて野球以外の世界で働き、最初はとても楽しかったです。お給料は毎月いただいていましたが、年金や保険などは自分で支払っていたため、選手の時と同様に個人事業主という形のままでした。選手時代は、給与明細、源泉徴収票を税理士に渡せば全てやってくれました。球団から『これだけ集めておいて』と言われるだけです。自分で勉強をしておくべきでした」

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最終更新:2016/2/25(木) 2:41
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