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「ブラタモリ」で人気再燃!仙台で空前の古地図ブーム

2015/10/31(土) 19:11配信

THE PAGE

「仙台地図さんぽ」の古地図に書き込まれた情報から、江戸時代の仙台のようすが分かると説明する佐藤正実さん(中野宏一撮影)

 仙台でいま、空前の古地図ブームが起きている。きっかけは、7月に放送されたNHKの人気番組「ブラタモリ」だ。タレントのタモリさんが街の歴史的な痕跡をめぐるこの番組が放送された後、仙台市の古地図散歩ガイドの復刊が決定し、瞬く間に売り切れた。さらに、大正・昭和時代の古地図も復刊される予定となっている。古地図の何が、ここまで人を惹きつけるのか。

「古地図バー」も開催

 10月20日、仙台市にある古書店「火星の庭」で「仙台地図さんぽを100倍楽しむ古地図バー(芋煮編)」が開かれた。20人を超える参加者を前に、「風の時編集部」代表の佐藤正実さん(51)が熱弁をふるう。「(仙台市の昔の中心だった)芭蕉の辻。交差点の左右で道幅が違うのは、ここの場所まで昔、市電が走っていた跡だからです」。佐藤さんの詳しい解説に、参加者から驚きの声が上がった。

 佐藤さんが手にしているのは「仙台地図さんぽ」。佐藤さんが6年前に発売し好評を博した、古地図散歩本だ。本で使用している古地図は、明治時代に陸軍を退職した琴田●一郎(ことだじゅんいちろう・●は隼に鳥)が、仙台に正確な地図がないことを憂い、自ら測量し制作した1912年(大正元年)の「仙台市全図」。「仙台地図さんぽ」では、その古地図と現代の地図が左右見開きになって対比され、それぞれの区画の見どころが古写真とともに解説されている。佐藤さんは「琴田は、現地の古老を訪ねてヒアリングを行い、地名の由来や歴史を地図に記した。当時の老人は江戸時代を生きた人。地図の書き込みを見れば、江戸時代の仙台の姿まで浮かんでくる」と、この地図の魅力を語る。

 佐藤さんは2009年に仙台市制120周年記念事業の一環として「仙台地図さんぽ」を5000部発売したところ、仙台の書籍市場では異例の大ヒットとなり、すぐに売り切れた。その後絶版になったが、今年に入って佐藤さんは「仙台地図さんぽ」が、アマゾンの中古本で1冊2万円台で取引されているのを発見し、驚愕したという。そこで佐藤さんは、2015年2月から再版購入希望者を募り、500人に達したら再版することにした。

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最終更新:2016/3/3(木) 11:45
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