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FA宣言したロッテの今江は、巨人、楽天の争奪戦か。

2015/11/11(水) 5:00配信

THE PAGE

 ロッテの今江敏晃内野手(32)が10日、海外FA権を行使する申請を行い、同日、QVCマリンで記者会見。「本当に人生の中で一番悩んだ。来年からロッテのユニホームを着ないことが、まだ想像がつきません。今は寂しい気持ちでいっぱいです」と語り、涙をこらえきれなかった。ロッテと球団サイドは公式には、2度交渉の場を持った。条件については明らかされていないが、FA権を持っている今江にすれば、残留に向けて提示された条件が納得のいくものではなかったのだろう。

 ロッテの林球団本部長は、この日、「球団として精一杯の対応をした。本人は、相当悩んでいたようだ。何について悩んでいたかは、本人に聞いてもらったほうがいい」と話したが、FA宣言をすればチームに残留させないのが球団の方針。今江は、PL学園からドラフト3位で入団以来、14年間ロッテ一筋でプレーをしてきただけに、球団への愛着と、交渉を重ねても変わらぬ評価に対しての葛藤を繰り返し、最後には球団を去る決断を下した。

 今江のFA宣言と同時に、ここからは他球団の獲得交渉が本格する。今江の選択肢にメジャー希望がないため、移籍先は国内球団に絞られるが、推定年俸2億円の今江は、Aランクで、人的補償プラス年俸の50パーセント、または年俸の80パーセントを補償せねばならないため、獲得球団は資金力のあるチームに限られてくる。有力な球団のひとつが、星野仙一・取締役副会長の陣頭指揮の元、水面下で調査を進めていた楽天だ。今季の三塁のスタメンは、ウィーラーが47試合、銀次が39試合、藤田一也が20試合と固定することができなかった。チームのウィークポイントのひとつで、今季、12球団でワーストとなるチーム打率.241、チーム得点463と低迷した打線には、今江のような勝負強さを持ったバッターの補強が理想的だ。

 今江は今季、4番として打率3割をマークしていたが、7月の死球による左手首の故障があって最終的には98試合出場にとどまって、打率.287、1本塁打、38打点の数字に終わっていた。だが、コンディションに不安はなく、同じパ・リーグ内の移籍ならば、結果に対してのある程度の計算も立つ。

 また賭博問題の処理でFA補強に手が回っていなかった巨人も、三塁は補強ポイントだ。内野のユーティリティーだった井端弘和(40)が引退、三塁の村田修一(34)が、打率.236、12本塁打、39打点と不振だった。西武で、FA宣言をした脇谷亮太内野手(34)の出戻り獲得も調査しているが、ダブル獲得などお手のもの。まだ今江の獲得宣言をしていないが、獲得に乗り出す可能性は高いと見られている。

  一方、阪神は、すでに獲得が内定している新外国人が三塁手のため、この日関係者が、今江の獲得に対して消極姿勢である方向性を明らかにした。大穴として海外FAを宣言した松田宣浩(32)が、メジャーに移籍してしまったケースのソフトバンクも考えられるが、「野球人として一から勝負したいという思いが強い」と語った今江の争奪戦は、楽天と巨人の一騎打ちになりそうだ。

最終更新:2016/2/12(金) 3:06
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