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<露ドーピング>スポーツと薬物使用の長い歴史 五輪では100年以上前から

THE PAGE 2015/11/13(金) 17:00配信

 世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は9日、ロシアの陸上競技界で国家も関与した組織的なドーピングが現在も横行しているという内容の調査報告を発表しました。2012年のロンドン大会で女子陸上800メートルの金メダリストとなったマリヤ・サビノバ選手を含むロシア陸上関係者10人に対しては、永久資格処分が妥当とする結論を出し、状況が改善されない場合にはロシア陸上連盟の資格を停止し、来年のリオデジャネイロ・オリンピックを含む国際大会へのロシア人選手の出場を禁止すべきと勧告しました。国際陸上競技連盟は13日にロシア人選手らの処分に関する臨時理事会を開く予定となっており、処分の内容や他国への波及にも今後注目が集まるのは必至です。

ロシアの“国家ぐるみ”のドーピング疑惑

 始まりはドイツで作られた1本のドキュメンタリーでした。昨年末にドイツで公共放送局の西ドイツ放送(WDR)が「トップ・シークレット・ドーピング」というタイトルのドキュメンタリーを放送。スポーツを国威発揚の大きな手段と考えるロシアが、政府関係者も関与して組織的なドーピングをアスリートに行い、多数のメダリストを生み出しているというショッキングな内容でした。ドイツでの放送から間もなくして、WADAはロシアスポーツ界における不正の調査に着手。資料の収集や関係者への聞き取り調査、委員会での宣誓証言などに約1年を費やし、今月9日の公表に至ったのです。

 323ページに及ぶ調査報告書では、ロシアの陸上競技界で有望選手がコーチらからドーピングを勧められ、拒否した一部の選手がロシア代表から外された実例も紹介されています。また、ドーピング検査における不正行為にはコーチや医師だけではなく、ロシアスポーツ省やロシア反ドーピング機関の関係者も関与していたと報告書では結論付けられています。モスクワ市内の検査機関では、WADAが保管を求めていた1400以上の検査サンプルが意図的に破棄されました。報告書によると、その検査機関の責任者はドーピング検査を意図的に遅らせたり、検査内容を改ざんすることで賄賂を得ていたとのことです。

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最終更新:2016/2/14(日) 2:44

THE PAGE