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バフェットやソロスが保有銘柄を組み替えた理由とは

2015/11/27(金) 7:00配信

THE PAGE

 米国の年内利上げがほぼ確実になり、株式市場には多少の安心感が広がっています。しかし、まだ攻めには転じられないという投資家も少なくないでしょう。世界的に有名なプロの投資家は、今、どのような銘柄に投資しているのでしょうか。ここでは長期投資で有名なウォーレン・バフェット氏とヘッジファンドの帝王とも呼ばれたジョージ・ソロス氏の保有銘柄を探ってみました。

景気の先行き不安なら手堅い銘柄が有利に

 バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ社が米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、9月末時点においてバフェット氏は、IBMやゼネラルモーターズの株式を買い増す一方、ウォルマート・ストアーズ、ゴールドマン・サックスの株を売却しました。その他の銘柄についてはあまり保有株数に変化はありません。

 これまで米国経済は量的緩和策が続いていましたから、金利は低めに推移し、景気の先行きに多少の不安が残っていました。このような局面では、小売やヘルスケアなど手堅い銘柄が有利になります。景気に多少の不安があったとしても、生活必需品の購入までは控えないからです。バフェット氏はこうした状況に合わせて、米国最大のスーパーであるウォルマートの株式を保有していたと考えられます。

 しかし、米国が利上げに踏み切るということになると状況は変わってきます。米国の景気回復は本物ということになりますから、製造業など景気に敏感な企業に投資をした方が有利になる可能性が高くなります。米国では原油価格が下がっていることもあり、燃費の悪い高価な大型車が飛ぶように売れています。つまり足元の景気はかなりよくなっているわけです。バフェット氏はこうした状況の変化をとらえ、ウォルマートを売却する代わりにIBMとゼネラルモーターズを買い増したと考えられます。IBMはこのところ業績が低迷しており、株価も下がっていますが、バフェット氏は強気のようです。

ネット系企業の買い増しが目立つソロス氏

 では、短期的な投資を得意とするソロス氏はどうでしょうか。ソロス氏のファンドがSECに提出した資料によると、バフェット氏とは異なり、ネット系企業の買い増しが目立ちます。

 ソロス氏は、ここ3カ月の間に、動画配信最大手のネットフリックス、ネット通販最大手のアマゾン、電子決済のペイパルなどをあらたに取得しました。ソロス氏は中国電子商取引アリババを大量売却していますが、あくまでこれは、中国市場に対してネガティブな見解を持っているだけです。ネット系銘柄については、もう一段の株価上昇を予想しているとみて間違いありません。

 ネット系企業の株価は、基本的に景気がよくないと上昇しませんから、米国の景気がさらに拡大するという点では、バフェット氏もソロス氏も見立ては一致しているのかもしれません。少なくとも、市場環境がここ数ヶ月で大きく変貌したというのは共通認識のようです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/1/28(木) 3:13
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