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阪神、賭博疑惑の呉昇桓交渉にノムさん解任時のリスクマネジメント!

2015/12/8(火) 4:00配信

THE PAGE

 阪神と呉昇桓(オ・スンファン)(33)の残留交渉が急展開を見せた。この日までに多くの韓国メディアは、オ・スンファンが海外不法賭博容疑で近く検察に召喚されると報じたが、残留交渉中の阪神は情報を収集すると同時に、もし起訴されるようなことにでもなれば契約を破棄できる一文を契約書に加える作業を開始した。最悪、交渉中に韓国内で刑事罰を受けることが正式に明らかになれば交渉を打ち切る方針だという。

 阪神では2011年オフに留任予定だった野村克也監督を契約解除したが、この際、野村沙知代夫人の脱税問題が刑事事件となった場合は、契約解除できるという一文を契約に入れていた。たとえ夫人の問題であろうと社会的影響力を考えてのリスクマネジメントで、ノムさんサイドもその条件を納得の上で、1年契約の契約書にサインしていたという。今回のオ・スンファンの契約にも、まさにリスクマネジメントとして、このノムさん方式を導入しようというわけである。

 韓国では、例え合法であっても海外のカジノで大きなお金を動かすと罰せられるが、日本では海外の合法カジノで遊ぶこと自体は罪に問われない。オ・スンファンの疑惑は、韓国の国内法に触れるだけのものだが、なにぶん時勢が悪かった。
 
 巨人に所属していた3人が、野球賭博事件を起こしたため、球界には現在、自浄の強い風が吹いていて、NPB、選手会、各球団ともに再発防止のための善後策を練り、講習会などの啓蒙活動を盛んに行っている。“賭博”という言葉に神経質になっているのが実情だ。

 オ・スンファンにかかっている容疑は、何も野球賭博や非合法カジノに手を出したという毛色のものではなく、日本では何の問題でもないのだが、“賭博”という言葉が出てくる以上イメージは悪い。その厳密な分別を野球ファンに求めるにも難しい。タイガースの親会社が、阪急阪神ホールディングスという人の命を預かる電鉄事業だけに、なおさら信用、信頼というものに重きを置くため、オ・スンファンとの交渉には慎重になっている。だが、起訴されるかどうかの情報が不透明なため、今後の推移に注視していく考え。

 ただ、阪神は、オ・スンファンとの交渉を長引かせるつもりはなく、その期限を12日に設定した。そこまでに契約に至らない場合は、交渉を打ち切り、ターゲットを変える。いずれにしろ、金本新監督を迎える初年度にストッパー不在という最悪の事態だけは避けなければならない。

 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)
 

 

最終更新:2016/2/8(月) 3:28
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