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阪神・金本新監督が鳥谷に異例指令。「鉄人記録を継承せよ!」

2016/1/5(火) 12:00配信

THE PAGE

 自らが1492試合連続フルイニング出場の世界記録を保持していて、記録が持つ重要性を知っている金本新監督らしい考え方なのかもしれない。

 現役時代は「鉄人」と呼ばれ、腕を骨折したまま翌日も試合出場を続けて、片手でヒットを打ったシーンはもはや伝説となっているが、そのとき「出るんやろ」の一言で迷うことなくグラウンドに送り出した岡田監督との信頼関係と、出る限り恥ずかしい真似はできないという気持ちが、金本の背中を押した。

 プロ野球選手は、技術も体力も重要だが、それ以上に大切なのはモチベーション。つまり気迫だ。金本新監督は、自らの現役時代の経験から、記録へのこだわりが、その気迫、闘争心につながることをよくわかっていて、鳥谷の記録優先の方針を固めたのだろう。そしてなにより、この“鉄人継承指令”を鳥谷が守り、連続試合出場の記録を継続させることが、チームの勝利につながると見ているのだ。

 マートンが抜け、新外国人が加入したが、シーズンを通じて低迷した打線を活性化するには鳥谷がチャンスメーカーとなり、得点圏での勝負強さを取り戻してもらわねば困る。

「この3年間、ネット裏から阪神を見てきたが、勝つ意識に欠けていたように思えた。勝負への意識、勝利への執念を持ってもらいたい。ファイティングスプリットが必要だと思う。非常に野球にとってメンタルは大事なもの。ムードを一層したいし、チームを変えるつもりでいる」

 金本新監督が掲げた2016年のスローガンは、「超変革」。

 その「勝利への執念が欠けて見えた」象徴のようだった鳥谷が、継続している記録を励みに大変身すれば、チーム全体のムード一新につながるのかもしれない。

(文責・駒沢悟/スポーツライター)

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最終更新:2016/2/5(金) 2:31
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