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「デバイスよりサービス」米マイクロソフトCEO単独インタビュー

2016/1/21(木) 11:26配信

BuzzFeed Japan

マイクロソフトといえば、かつてはパソコンの代名詞だった。しかし、かつての栄光は過去のもの。モバイルに中心が移るにつれ、漂流を始めたように見える。

2012年に「マイクロソフトは『失われた10年』に苦しんでいる」という記事をVanity Fairが掲載。(2014年にスティーブ・バルマーCEOは退任)。 この記事は、企業文化が傲慢で、内紛が多く、官僚的だと指摘した。

マイクロソフトは、デスクトップが中心だった時代には欠かせない企業だったが、ポケットやカバンに入れて持ち歩くとなると、存在感を発揮できずにいる。これが新CEOが直面している難題だ。

成功の鍵は企業文化

ワシントン州シアトル近郊のレドモンドにある米マイクロソフト本社で、2014年2月に就任したサトヤ・ナデラCEOがBuzzFeedの単独インタビューに応じた。「長期的な成功は、日常的な組織文化にかかっている」。ナデラCEOはインド出身の48歳。痩せ型でランナーのようなしなやかな身体つきをしている。社交的で、笑顔が魅力的。バルマー元CEOとは全く違う。

ナデラCEOはバルマー時代の文化を一掃しなければならない。ただ、ナデラCEOは、新しいやり方を導入するだけではなく、企業文化が進化し続けるような会社を作ろうとしていると言う。

「Aという文化を、取り上げて、解体して、変革して、それをまた固める、ではダメなんです。固めた瞬間に、翌日には意味がなくなってしまう」

ナデラCEOは、つねに進化し続けることにフォーカスする mindsetやgrowth mindsetと呼ばれる理論を採用しようとしている。

「growth mindsetを中核に置いています。CEOである私が『知ったかぶりではなく、学ぶ姿勢を身につけよう』と言うことから始め、一人ひとりに責任を負わせるところがいい」
こうした態度は、バルマー元CEOの下で傲慢に突っ走ったマイクロソフトと正反対のものだ。

ナデラCEOの下、マイクロソフトは過去の遺産を捨ててきた。ノキア事業関連で84億ドル(9800億円)の評価損を計上し、2回にわたって計約9千人を解雇した。(ナデラCEOは2014年、マイクロソフトは構造改革で約1万8千人をリストラすると言っている)。この解雇は、最も難しかったという。

「CEOとして、人事に関する改革が最も難しい。将来的なチャンスに備えるため、必要なことです。ときには針路を直さなければならず、それは人的な犠牲を伴う」

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最終更新:2016/1/21(木) 11:26
BuzzFeed Japan