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内戦のシリア、国連支援計画もアサド政権の影響下に

2016/1/22(金) 22:23配信

BuzzFeed Japan

シリアの人々を支援するため、国連が作成した計画の文言が、アサド政権との協議の後、変更されていたことが、BuzzFeed Newsの取材によりわかった。包囲され、住民が飢餓に陥っているといわれるマダヤの町に言及する際、「包囲」を意味する単語を削除されるなどしている。

「シリア人道対応計画」は、国連とその他機関・組織が合同で、必要な人道支援を取りまとめ、国際社会に提示する文書。国連の内部関係者やNGO関係者は、国連がアサド政権の意向で内容が変更されたことを非難している。

リークされた草稿には、最終稿とは異なる文言が確認されている。

草稿と最終稿の主な相違点は、
- 何十万人もの人々が孤立しているとみられている町について言及する際、「包囲」の意味を表す“besiege” “siege”という単語がすべて削除されている。
- 地雷、不発弾、ミサイル除去の計画についての言及が消えている。
- 医療施設や民間人が住む地域への空爆など、国際人道法違反になる行為への言及が削除されている。

シリア政府軍に包囲されたマダヤの街で子供たちが餓死している状況について、国連の潘基文事務総長は14日、飢餓を武器として使うことは「戦争犯罪である」と警告している。

BuzzFeed Newsの取材に対し国連は、包囲攻撃を受けている地域にいまだにいる人たちの苦しみは「恐ろしいこと」だが、「人道支援活動をする者として、この紛争に関与しているすべての関係者と対話を継続しなくてはいけない」と回答している。

最終更新:2016/1/22(金) 22:23
BuzzFeed Japan