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株式投資にいちばん役立つ情報!?「適時開示」って何ですか?

2016/1/26(火) 11:00配信

THE PAGE

 いちばん株価に大きな影響を与える情報は、何かをご存じですか? 経済・金融情報提供会社が配信しているニュース速報を活用されている方は多いと思いますが、その速報の情報源である「適時開示」にあたれば、さらに速く情報を入手することができるということはあまり知られてはいません。

投資に役立つ「適時開示」の読み方

 まずは「適時開示」とはそもそもどういものなのか、事業創造大学院大学准教授の鈴木広樹さんが解説します。

そもそも「適時開示」って何ですか?

 株式投資をしている方であれば、有価証券報告書は知っているかと思います。しかし、適時開示について知っている方は少ないのではないでしょうか? 適時開示も、有価証券報告書と同様に、上場会社が投資家に対して開示する情報なのですが。

 有価証券報告書は、金融商品取引法という法律に基づいて、上場会社が投資家に対して開示することとされている情報です。これは見たことがあるかと思います。なお、金融商品取引法に基づいて上場会社が投資家に対して開示する情報には、有価証券報告書のほかに、四半期報告書や臨時報告書などがあります。

 それに対して、適時開示は、証券取引所の規則に基づいて、上場会社が投資家に対して開示することとされている情報です。法律に基づく有価証券報告書の方が、適時開示よりも重要そうに感じられるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。投資家の投資判断に与える影響は、適時開示の方がずっと大きいといえます。

重要な情報はすべて適時開示でわかる

 適時開示は知らなくても、決算短信は多くの方が知っているでしょう。決算短信は適時開示の一つで、上場会社が決算期末後最初に決算情報を開示するものです。

 決算短信のほかにも、適時開示の対象となる情報にはさまざまなものがあります。業績予想の修正、増資、M&A、代表者の異動、損害の発生、等々。投資家の投資判断に影響を与えるような重要な上場会社の情報は、すべて適時開示の対象とされています。

 適時開示はどこで見ることができるのでしょうか?

 そうした適時開示は、インターネット上で無料で見ることができます。適時開示は、TDnet(てぃー・でぃー・ねっと:Timely Disclosure networkの略)というサイト上に掲載されることになっているのです。TDnetは、証券取引所のホームページ上の「適時開示情報閲覧サービス(https://www.release.tdnet.info/inbs/I_main_00.html)」から見ることができます。

 なお、TDnetと似た言葉としてEDINET(えでぃねっと:Electronic Disclosure for Investors’ NETworkの略)があります。紛らわしいのですが、EDINETは、有価証券報告書など金融商品取引法に基づく情報が掲載されるサイト(http://disclosure.edinet-fsa.go.jp/)です。

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最終更新:2016/2/5(金) 19:18
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