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アメリカ大統領選挙に出馬検討のブルームバーグ氏ってだれ?

2016/1/28(木) 7:00配信

THE PAGE

 米国の大統領選挙に、ニューヨーク前市長のマイケル・ブルームバーグ氏が無所属で出馬を検討しているとの報道が出ています。もし実現すれば、大統領選挙は予想外の展開となる可能性も出てきました。ブルームバーグ氏とはいったいどんな人物なのでしょうか。

混沌としてきた大統領選挙

 現在、大統領選挙は、民主・共和両党がそれぞれの候補者を選抜している段階です。民主党は、当初、クリントン前国務長官が圧倒的に有利といわれてきました。

 しかし、泡沫候補と思われていた自称社会主義者であるサンダース上院議員が猛追しており、選挙戦は混沌としてきました。

 一方の共和党は、ただのお騒がせな候補というイメージしかなかったトランプ氏が、高い支持率で独走状態です。もしサンダース氏とトランプ氏の両者が指名争いに勝利すると、大統領選挙の本選は、主流派ではない候補者で争うという前代未聞の状況となります。

ウォール街出身の大富豪、実績と高い知名度が有利に

 ここで、大統領選挙本選に無所属での出馬を検討し始めたのが、前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏です。同氏はウォール街出身の大富豪で、金融情報サービス企業「ブルームバーグ」の創業者です。同氏は、長く民主党の支持者でしたが、ニューヨーク市長選へ立候補する際に共和党に鞍替えし、その後は無所属に転向したという経緯があります。ブルームバーグ氏にはニューヨーク市長としての実績と高い知名度があり、もし、民主・共和両党の候補者がサンダース氏とトランプ氏だった場合には、勝利できる可能性が見えてくるかもしれません。

 ただブルームバーグ氏は、共和党に移ったとはいえ、ウォール街の金融マン出身ですから、どうしてもリベラルなイメージがつきまといます。トランプ氏を支持する共和党の保守層にはあまり受けがよくないでしょう。銃規制には賛成の立場を貫いており、選挙という点ではこのあたりも懸念材料となりそうです。

経済政策については典型的な共和党タイプ

 さらに言えば、クリントン氏がウォール街に近いという理由で苦戦している状況を考えると、民主党支持層がブルームバーグ氏に流れるというシナリオも描きにくいというのが現実です。経済政策については典型的な共和党タイプですので、もし本当に出馬となれば、こうした安心感を武器に選挙戦を戦うことになるでしょう。

 大富豪であるブルームバーグ氏は、10億ドルの選挙資金をポケットマネーから出すと報道されています。一度、自社が経営危機に陥ったことのあるトランプ氏よりも、資金面で有利になる可能性は高いと思われます。米国の大統領選挙は、最終的には資金量がモノを言いますから、思いのほか高い得票率となるかもしれません。3月にも正式に出馬について決断するとのことです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/1/28(木) 7:00
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