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強姦で逮捕、4年後の逆転無罪 徹底的に批判されたずさん捜査

2016/1/28(木) 16:37配信

BuzzFeed Japan

2012年に鹿児島市で起きた強姦事件。1審で有罪とされた元飲食店従業員の男性(23)に言い渡された逆転無罪判決が確定した。【渡辺一樹】

逆転無罪の決め手は、高裁が実施したDNA鑑定で、被害を訴えた女性(当時17歳)の体内に残されていた精液が、被告人のものではないと判明したことだった。この精液は、鹿児島県警の捜査では「微量でDNA鑑定ができず、誰のものか不明」のはずだった。鑑定結果のメモなどが廃棄されていたことから、高裁は県警が嘘の報告をしていた可能性にまで言及し、強く批判した。

1月26日に福岡高検が最高裁への上告断念を発表し、判決は確定した。強姦という重大犯罪が有罪から無罪へ。その背景には何があったのか。

無罪判決を導いたポイントは

2014年2月の1審・鹿児島地裁。男性は「酔っていて記憶がない」と無罪を主張していたが、女性の「被告人に強姦された」との供述や、女性の胸部についていた液体のDNA型が被告と一致したこと、防犯カメラの映像などをもとに、有罪判決が下された。女性の体内から検出された精液は「微量で鑑定出来ない」との捜査結果が提出され、誰のものかはわからないが、(強姦されたという)女性の証言を裏付ける、と結論づけられた。

ところが、高裁が控訴審で実施した2015年のDNA再鑑定では「微量で鑑定出来ない」はずの精液からあっさりとDNA型が判定された。その結果は、被告人のものではなかった。

これが女性の供述と完全に矛盾していた。女性は「最後のセックスは9月末」と話していた。その通りなら、体内に被告人以外の精液が存在するはずがない。

高裁は、女性がアスファルトに転倒させられ、首を絞められたと供述したのに、身体や服にその痕跡がなかった点にも着目。胸の唾液や防犯カメラの映像については、「合意を得て性的接触をした後トラブルが生じた事案と見る方が自然」と判断して、被告人に強姦されたという供述が「信用できない」と結論付けた。

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最終更新:2016/1/28(木) 16:42
BuzzFeed Japan