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料理業界よ、これでいいのか? 波紋呼ぶミシュラン3つ星シェフの自殺

2016/2/8(月) 9:03配信

BuzzFeed Japan

欧州最高のシェフの一人が自殺した。ミシュランガイドで3つ星をとりながら死を選んだ背景には、彼らを追い詰める激しい競争がある。次の犠牲者を防ごうと、料理業界を変えようという議論が国境を越えて広がっている。

シェフのブノワ・ヴィオリエは絶頂期にあった。2015年12月12日、フランス政府は、ヴィオリエのスイスのレストラン「ロテル・ド・ヴィル」を公式のレストランランキング「ラ・リスト」で世界一のレストランに認定した。「紛れもない美食の殿堂!」とのコメントとともに、ミシュランガイドでも3つ星を獲得したヴィオリエの店は、最高のレストランとしての地位を築いていた。

しかし、報道によると、ヴィオリエは、苦労して手にした成功が崩れ去ることを恐れていた。フランスで最も強い影響力を持つレストランガイド「ゴー・ミヨ」が最近、彼のレストランを少し降格したことで、誰もが羨むミシュランの星を失うかも知れないと話していたようだ。

ヴィオリエの遺体は、1月31日、スイスのクリシエの自宅で発見された。警察は「銃で自殺したと見られる」と、声明の中で述べた。

この44歳だったシェフの死は、フランスの伝統的な高級料理である、オートキュイジーヌの世界を混乱に陥れた。

「同世代で最も才能に恵まれたシェフを失ってしまった」とゴー・ミヨは声明の中で述べた。

ヴィオリエの自殺は、大西洋を越えたアメリカの料理業界でもメンタルヘルスへの支援についての議論も呼び起こした。

「ブノワの死を知った時、私は『二度と繰り返してはいけない』と思いました」とリアリティ料理番組「トップシェフ」に出演しているヒュー・アチソンはBuzzFeed Newsに語った。「料理業界はストレスだらけで、シェフたちは常に監視されている状態です。強烈な個性を持った多くの人たちが特別なことを成し遂げようと、しのぎを削っています。この状況を生き抜くのは容易ではなく、犠牲者が出るのも不思議ではありません」

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最終更新:2016/2/8(月) 9:03
BuzzFeed Japan