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名古屋の商業施設 異例の連携で多言語観光案内を制作

2016/2/9(火) 20:42配信

THE PAGE

名古屋の商業施設 異例の連携で多言語観光案内を制作 THEPAGE愛知

 愛知県名古屋市の民間商業施設など10社でつくる名古屋インバウンド実行委員会は8日、常滑市の中部国際空港(セントレア)で、5カ国語で商業施設などを案内する観光情報冊子「NAGOYA NAVIGATOR」を訪日客らに配布した。

【拡大写真入りの記事】制作された「NAGOYA NAVIGATOR」英語版など

インバウンド事業では結束して海外にアピール

 同会は名古屋地域への訪日客誘致の強化を図る目的で、2015年7月に発足した。冊子制作は同会初の取り組み。組織する10社中9社は名古屋にあるすべての百貨店や大型量販店などで、競合店が連携する異例の試みでもある。同会は「企業それぞれが訪日客を呼び込もうとしても、現地の旅行会社は向き合ってくれない。

 名古屋では競合店でも、インバウンド(訪日外国人)事業では結束して海外にアピールすることで、現地の旅行会社などは関心を示す」と効果を語り、名古屋を中国人観光客による大量の買い物、いわゆる爆買いの目的地として広くアピールし、競合店間の相互送客の関係を作る狙いだ。

 冊子は、オールカラーで計10万部を発行。中国の大陸で使われる簡体字や、台湾・香港で使われる繁体字、英語、韓国語、タイ語でそれぞれ案内。参加商業施設の商品や名古屋駅と栄周辺の地図、みそかつやひつまぶしなどのいわゆる名古屋めしの飲食店などを載せた。

 民間同士の連携モデルと位置づけるため、公的補助などは一切受けずに制作した。費用は非公開。中国や韓国など中華圏の120の旅行会社や、名古屋市内の主要ホテル、観光案内所で配布する。

首都圏と京阪神地区を新幹線で結ぶ拠点

 愛知県には国際空港のセントレアがあるほか、中部北陸9県の自治体や観光関係団体が一緒にインバウンド事業に取り組む昇龍道プロジェクトを推進している。

 さらに首都圏と京阪神地区を新幹線で結ぶ拠点でもあり、インバウンドを推進するために愛知県は重要な地域の1つに挙げられる。

 特にセントレアは2015年5月以降、円安などの影響で、中国路線を中心に増便が相次いでおり、買い物を目的の1つにする中国人観光客が多数降り立つ。しかし観光客らの目的地は首都圏や京都などが多く、 “愛知県は通過点”となってしまい、客を逃す現状もある。

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最終更新:2016/2/9(火) 20:44
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