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「LGBTの生きづらさを知って」当事者の学生たちが議員に伝えた人生と願い

2016/2/16(火) 22:47配信

BuzzFeed Japan

同性愛やバイセクシャル、トランスジェンダーなどLGBTの当事者学生たちが国会議員と意見交換する会が2月16日、東京・千代田区の衆議院議員会館で開かれた。

主催は、全国58の当事者・支援団体でつくる「LGBT法連合会」。超党派でつくる「LGBTに関する課題を考える議員連盟」が参加した。LGBT議連は、作成中の「LGBT差別禁止法」に学生たちの意見を反映させる考えだ。

学生たちは当事者として、何を訴えたのか。

ゲイだと言ったら「腫れ物に触るように扱われた」

大学3年生の松岡宗嗣さんは「自分はゲイだ」と公言している。高校時代から少しずつ、回りの人たちに打ち明けるようになった。

高校時代、松岡さんのことを知らない生徒や教師たちは、松岡さんの周りでゲイに関する話題を笑いのネタにしていた。一方、松岡さんがゲイだと知っている人からは、腫れ物に触るような扱いをされることもあった。

「カミングアウトして笑いものにされるか、嘘をついて異性愛を演じ続けるか。どちらにも生きづらさを感じていました」

そんな高校時代を振り返ると、複雑な思いがよぎる。「どう行動していいかわからず、なんとかポジティブに乗り切ろうとしていた」と話す。

大学生になると、誰にでも堂々と「自分はゲイだ」と言えるようになった。みんなが異性を好きになるわけではない、決められた男らしさ、女らしさに当てはめられるわけではないことを、周囲に積極的に伝えていきたいと思っている。

「大人がそういうことを伝えるだけでも、救われる子どもがたくさんいます」

「地元には戻れない」

地方出身の大学4年生かなこさん(22)は、相手の性別に関係なく恋愛対象とする「パンセクシャル」を自認している。

「結婚は絶対にするもの」という空気の中で育った。自分のセクシャリティを自覚した中学の頃には、「ここを離れなきゃ」という強迫観念を抱いていた。

昨春、自分のセクシャリティを母親に打ち明けた。すると「ひとさまに言えない」「そんな関係は不幸だ」と言われた。家族や親戚との関係は悪くないが、「早く結婚しろ」「子どもが見たい」と言われるたびにしんどい思いをしている。

かなこさんは東京に出てきてから女性パートナーと付き合い、周囲にもカミングアウトできた。しかし、母親の手前もあって、故郷の親戚や友人たちには、そのことを隠し続けている。

「だから、地元の友達とつながっているFacebookは、更新できないんです」

地元に戻る生き方は考えられないという。

「私のセクシャリティを否定する家族が悪いとは思えません。普通にLGBTだと公言できない社会の風潮を変えなければ、私のように選択肢を狭めてしまう人があとをたたないと思います」

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最終更新:2016/2/16(火) 22:47
BuzzFeed Japan