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政治家失言暴言録(1)「ナチスの手口に学んだらどうかね」

2016/2/27(土) 7:00配信

THE PAGE

 丸山和也参議院議員の差別的発言が国会で問題視されています。丸山氏は一連の発言の中で、日本が米国に吸収されるというとんでもないたとえ話も披露していますから、失言をしやすいタイプの議員といってよいでしょう。これまでも多くの政治家が失言を行い、場合によっては政局を動かす原因にもなってきました。過去の政治家による失言を振り返ってみることで、政治のひとつの側面を知ることができるかもしれません。

「ナチスの手口に学んだらどうかね」

 失言が多いことで有名な政治家といえば、近年では麻生太郎副総理の右に出る人はいないでしょう。麻生氏は2013年、憲法改正をめぐって「ナチスの手口に学んだらどうかね」と発言し、撤回に追い込まれました。世界でもっとも民主的といわれたワイマール憲法を有名無実化したナチスのように、こっそりと憲法改正を進めればよいという意味に受け取られかねませんから、これは完全に失言といってよいでしょう。

 麻生氏はこのほかにも、日本と中国の価格差について「アルツハイマーの人でも分かる」、「医師には社会的常識が欠落している人が多い」「金がないなら結婚しない方がいい」、終末期医療について「さっさと死ねるようにしてもらわないといけない」など、数多くの失言記録を持っています。勢い余って言ってしまったというパターンが多く、見方によっては多少ユーモラスなものもあります。

「あの子、大事なときには必ず転ぶ」

 森元首相も失言が多いことで有名です。フィギア・スケートの浅田真央選手について「あの子、大事なときには必ず転ぶ」と発言し、多くの国民の顰蹙を買いました。また首相時代には「日本は天皇を中心とした神の国」と発言。最終的にはこれが内閣支持率の低下にまでつながり、森内閣は解散に追い込まれています。

 ちなみに森内閣は、e-Japanという壮大なIT戦略を実施した内閣でもあるのですが、森氏はIT革命のことを「イット革命」と説明し、皆の爆笑を誘ったこともありました。また小泉政権当時、缶ビールの缶を握りしめ、小泉氏の説得に失敗したという芝居を行って党内を翻弄するなど一流役者としての側面もあります。森氏の場合には、どこまでが計算で、どこまでが本気なのかよく分からない部分があるのが特徴といってよいでしょう。

「最後は金目でしょ」

 金銭スキャンダルで辞任した甘利経財相の後任大臣となった石原伸晃氏も失言が目立つ政治家です。党内からは経財相就任にあたって失言を心配する声が出たとも言われています。石原氏は、福島原発事故に伴う中間貯蔵施設の建設をめぐり「最後は金目でしょ」と発言し、福島県知事らに謝罪する羽目になりました。

 また、テレビ出演した際に生活保護を「ナマポ」と言ったり、社会保障費削減の話に絡めて尊厳死について言及するなど「軽さ」があるのが特徴です。自民党の幹事長でありながら「総裁を支えるためにやってきたわけではない」と言い放ち、すぐに撤回したこともあります。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/2/27(土) 7:00
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