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米大統領を目指すトランプは日本を敵視している

2016/2/26(金) 11:53配信

BuzzFeed Japan

メキシコ人をレイプ魔と一括りし、月経の女性を馬鹿にする--。アメリカ大統領選挙に共和党からの立候補を目指すドナルド・トランプ氏(69)は過激な発言で注目を集め、日常に不満を持つ有権者を酔わせてきた。

ニューヨークで不動産業を営む裕福な家庭に生まれ、父親の事業を継いで成功。オフィスビルやホテルを展開し「アメリカの不動産王」と呼ばれる。高級マンション「トランプタワー」にはヤンキースの田中将大投手夫妻も住むと報道されている。

これまでも出馬の機会はうかがってきたが、2015年6月16日、大統領選の共和党候補を決める予備選への出馬を正式表明した。

会見で「メキシコ人はアメリカに多くの問題をもたらしている。麻薬や犯罪を持ち込む。レイプ魔だ」と発言。不法移民が入り込まないように「南部の(メキシコとの)国境に『万里の長城』を築く」と公約し、メキシコに費用を負担させると豪語した。

12月にカリフォルニア州で「イスラム国」に傾倒した夫妻が14人を死亡させる銃乱射事件を起こすと、「イスラム教徒をアメリカ国内に入れるべきではない」と宣言した。

こうした断定口調はテレビやネットを通じて拡散し、支持者を熱狂させている。

貿易で日本批判 TPPも反対

矛先は日本にも。

出馬会見では「われわれが日本を打ち負かしたのはいつだ? 日本は数百万の車を送り込んでくる」と不満をあらわにし、「シボレーを東京で最後に見かけたのはいつだ? ないんですよ、みなさん。いつも我々は打ち負かされている」と挑発した。(インディペンデント紙は日本でシボレーが走っていると報道)

「われわれは日本が関税ゼロで数百万の自動車を売るのを許している。彼らと貿易取引はできない。我が国はひどい目にあっている!」

他国を批判して、アメリカ人の不満を昇華する話法は得意芸だ。

8月16日のテレビ番組では「中国、メキシコ、日本から雇用を取り戻す」と主張。日米貿易は不均衡で「日本は、アメリカの牛肉も小麦も受け取ろうともしない」と攻撃した。

こうした考えは20年以上遡る。

1990年の著書「Trump: Surviving at the Top 」(トランプ:トップにいつづける)では、「日本からの輸入品には20%の関税をかけるべきだ」と主張。その収入で、財政赤字を減らし、アメリカの貧しい地域の教育費や医療費をまかなうべきだとしている。

もし、日本が対抗措置でアメリカからの輸出品に関税をかけてきても「取るに足らない」とこき下ろした

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)には真っ向から反対。「TPPは最低の協定だ」として、「ないほうがいい。むしろ個々の国とそれぞれに協定を結ぶ」と表明。「われわれは貿易で多くのものを失っている。中国、日本、メキシコだ」などと声を荒らげた。

オバマ政権の弱腰も批判している。2015年8月21日にはアラバマ州で、安倍首相は「とても賢く」て、ケネディー駐日大使は丸め込まれていると指摘。「(日本が)欲しがることをなんでもやるだろう」と息巻いた。

CNNの単独インタビューでも日本や中国に強硬姿勢で臨む考えを鮮明にしている。

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最終更新:2016/2/26(金) 12:34
BuzzFeed Japan