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政治家失言暴言録(2)「黒人は知能が低い」

2016/2/29(月) 11:04配信

THE PAGE

「黒人は知能が低い」

 米国の人種差別問題については、実は過去にも何度か政治家が失言しており、一部は国際問題に発展しています。中曽根康弘元首相は1986年、「黒人は知能が低い」という趣旨の発言を行って大問題となりました。

政治家失言暴言録

 日本の国際的な地位は今よりずっと高く、要人による発言は世界も注目していました。中曽根氏の発言は米国で非難の的となり、日系企業には抗議の電話が殺到。米国の主要紙には意見広告が掲載されました。その2年後、渡辺美智雄元副総理も「黒人は破産することなど何とも思わずアッケラカーのカーだ」と発言してやはり問題となっています。

 中曽根氏は弱小派閥出身であるにもかかわらず長期政権を実現した名総理ですが、失言の多さもトップクラスです。日米安保に関連し「日本は米国にとっての不沈空母」と発言し国会で問題となったこともありましたし、広島を訪れた際、入院している被爆者と面会し「病は気から」と発言し、被爆者の怒りを買ってしまいました。励ましのつもりだったことは間違いないでしょうが、勢い余って言ってしまうという点では麻生氏と近い部分があるかもしれません。

 渡辺氏は中曽根氏を上回る失言の多さなのですが、栃木弁を駆使した漫談風のしゃべり方のせいなのか、それほど問題視されることはありませんでした。当時、中国は今よりもずっと貧しく、渡辺氏は「中国の山西省あたりでは穴を掘って住んでいる人がたくさんいる。それは政治が悪いからだ」と発言し問題となりました。

 これは上から目線の発言ということになりますが、その是非はともかく、当時の日本は政治的・経済的にかなり余裕があったことが分かります。「公平・公正ばかり言っていると、金持ちや、優良企業は外国に逃げてしまう。貧乏人ばかり残って粥(かゆ)でもすすって暮すのか」と爆弾発言を行ったこともありました。

 かつての政治家は、よい意味でも悪い意味でも豪快な人が多く、話題には事欠きませんでした。1984年には自民党本部が放火された事件がありましたが、パフォーマンス好きで知られたハマコーこと浜田幸一衆議院議員はテレビを意識してか陣頭指揮に立っていました。それを見た住栄作法相(当時)は「マッチポンプ(自分で付けた火を自分で消しているという意味)だ」と発言。怒った浜田氏はその場で住氏を平手打ちするという「事件」を起こしています。今なら大問題かもしれませんが、当時はお互いやり過ぎたということで、仲直りしたようです。ちなみに浜田氏は日本共産党のドンといわれた宮本顕治氏について「人殺し」と発言し物議を醸したこともあります。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/2/29(月) 11:04
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