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はとバス東京「短時間ツアー」の人気は定着、リピーター獲得なるか

2016/3/3(木) 13:50配信

THE PAGE

 東京を含む関東近辺への観光バス事業を営む「はとバス」。数年前から1時間~半日という短い時間で観光できる「短時間ツアー」の人気が定着しているようだ。東京や神奈川の名所を観光バスでめぐる東京観光事業では、昼食付きで朝から夕方まで観光地を案内するコースを多数揃える。

1949年には存在していた「短時間ツアー」

 はとバスは、1948年8月創業の路線・貸切バス会社。「短時間ツアー」の歴史自体は古く、創業間もない1949年には、すでに上野→皇居→浅草離宮→浅草観音をめぐる3.5時間の「都内半日Aコース」が存在したという。

 現在は、東京観光にとどまらず、長野県・軽井沢などへの日帰りツアー、群馬県・草津温泉を含む東日本各地への宿泊ツアー、訪日外国人観光客に対応した外国語ツアーも展開。東京を観光する短時間ツアーは現在、(1)60~80分コース、(2)2時間~3.5時間コース、(3)4~5時間コース、の3種類計13コースを運行している。

 同社広報部では「1日のコースに比べると、短時間でしかも便数も多い。出張で上京した方でも前後に別の予定を入れやすく、手軽に利用できる」など、スケジュールに組み込みやすい利便性の高さも人気の一因と分析する。

手軽さやコースのバリエーションが追い風に

 短時間ツアーの人気が高まったのは2011年度だった。利用客は前年度の約10.1万人から約8.1万人増の約18.2万人に急拡大した。人気拡大の要因について、同社広報部は「手軽さや、コースのバリエーションの魅力、デフレの影響による人々の『安・近・短』(安い、近い、短時間)傾向によるものと考えられる」と説明する。

 その後、2014年度は約14.4万人と落ち着いたものの、2015年度も人気はおおむね保持。現在の一番人気は、1日に7便運行する所要時間60分の「TOKYOパノラマドライブ」だ。東京駅丸の内南口を発着地として、国会議事堂、虎ノ門ヒルズ、東京タワー、レインボーブリッジといった名所を2階建てオープンバスで一気にめぐる。

 人気が上昇中なのは、1日3便(所要時間3.5時間)の「東京スカイツリー半日ライナー」だという。東京スカイツリー天望デッキへの入場付きコースで2015年4月に運行を開始、2014年度は約3.2万人が利用した。
 
 同社では、短時間ツアーについて、「手軽にご利用いただけるので、リピーターを増やすのに適した存在」と位置付ける。今後、春と秋には期間限定コースも運行する予定という。

(取材・文:具志堅浩二)

最終更新:2016/3/3(木) 13:50
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