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「ベビーカーで国会包囲したい」 「#保育園落ちた」27000人の署名が国会へ

2016/3/9(水) 13:16配信

BuzzFeed Japan

「保育園落ちた」ブログをきっかけに始まったインターネットの署名活動に、5日間で27000人の賛同が集まった。署名に賛同した有志が3月9日、国会に集まり、国会議員に署名を手渡した。

署名の提出に集まった人たちは、「復職するために必死」「区としてできることはないと言われ、もう国に声を届けるしかないと思ってきました」などと、口々に思いを述べた。

受け取った塩崎恭久厚労相は「しかと受け止める」と述べ、署名を安倍首相にも手渡すと約束。「女性の活躍と子育て支援は、安倍内閣としては最優先課題で取り組みます。実態調査もやりたいと思っております」と語った。

同じく署名を受けとった山尾志桜里衆院議員(民主)は「重たいお気持ちをしっかり受け止めて一緒に頑張っていきたいと思います」と話していた。

「もう匿名ではない」

発起人の女性は、安倍晋三首相が2月29日の衆院予算委員会での答弁で、「匿名である以上、実際本当に起こっているか、確認しようがない」などとコメントしたことに驚いた。

女性は40代で、保育園に入れず苦しんだのは10年以上前の話だ。しかし、待機児童問題については、「他人事ではなく、自分の問題、社会の問題で、 国民の問題は国の問題」と感じた。「保育園落ちたの私と私の仲間だ」というキャンペーンをネットの署名サイトchange.orgで開始し、次のように呼 びかけた。

“直接的であれ間接的であれ、「保育制度の充実は今後『日本が死なないために』必要だ!!!」と思う方全てにご署名をお願い致します。”

結果的に5日間で27682人の署名が集まった。発起人女性は、ネット上で拡散してくれた人や賛同者に感謝を述べたうえで、「もう存在するのかしないのかわからない『匿名』ではありません」と話した。

「ベビーカーで国会を包囲したい」

署名に賛同した人に話を聞いた。

目黒区在住で1歳の息子がいる女性は、発端のブログについて「過激すぎて、あー怒ってるな」と感じ、ネットでシェアしなかったという。しかし、国会での首相答弁やヤジについては、怒りを覚えた。

署名活動に賛同し、SNSに次のように書き込んだ。

「国会の傍聴席を子連れで埋め尽くしたい。ベビーカーで国会を包囲してもいい」
「あのツイートに国会が反応した今は、またとないチャンス」

女性は正社員で育児休業中。保育園の基準は、区の基準で40点だった。これは、両親がフルタイムで働いている場合の点数になる。

それでも落選した。区の資料を見ると、1歳児枠で40点の人は、たった8.6%しか認定保育園に入れていなかった。区の保育課に相談したところ、「42点無いならば、入れないのは当然」と言われたという。

仮に42点にするためには、子供を無認可保育園に入れて、復職する必要がある。

「無認可園ですら入るのが厳しい状況。空きのある無認可園はこどもを安心して預けられるような環境ではないこともしばしばです」

女性はため息をつく。

働いている会社のルールでは、延長を重ねると、最大で子供が2歳になるまで育休が取れる。しかし、タイムリミットはあと数カ月に迫っている。

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最終更新:2016/3/9(水) 16:20
BuzzFeed Japan