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ヨーロッパの難民危機は、いまどうなっているの?

2016/3/14(月) 15:46配信

BuzzFeed Japan

シリアなどの中東地域から、ヨーロッパへの難民の流入が止まらない。欧州評議会は、現在移動している難民の60%が女性と子供だという。そもそも、どうしてこうなったのか?そして難民問題解決を支援するために、EUのリーダーたちは何をしているのだろうか?

現在、欧州へ向かっている難民の6割は、女性と子供

ヨーロッパの国々へ、海を渡ってたどり着こうとする難民たちの数は、相変わらず膨大だ。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によれば、2016年にこれまで地中海を渡った難民の数は、2015年前半全体の数字に、すでに近づきつつある。UNHCRは、ヨーロッパが「自ら招いた人道的危機」に瀕している、と記述している。

難民の大半は引き続きシリア人。次に大きな割合を占めるのはアフガニスタン人とイラク人だ。戦争で疲弊した祖国から逃げてきた難民の多くは、ヨーロッパにたどり着こうとして、命を危険にさらしている。国際移住機関(IOM)によれば、2016年に入ってから、これまで10万人以上の移民と難民が、トルコからギリシャへとエーゲ海を渡っている。先週末には、13人の子供を含む25人の難民が途中で溺死した。ゴムボートで旅する難民は、こうした悲劇に見舞われている。

ギリシャ沿岸に到着した後、難民たちは、封鎖された国境や過酷な気象条件、拘束に直面する。先月末、ギリシャの難民たちの欧州への入り口となっているマケドニアは、国境の取り締まりを強化した。マケドニアは、ギリシャからの通過人数を1日あたり数百人にだけ許可し、何万人もの人々を混雑した状態で生活させ、有刺鉄線を張った柵の後ろに取り残したままにした。現在、当局は現在3万6千人以上の難民と移民がギリシャにいて、毎日およそ2千人の難民がトルコから到着している、と推定する。

新生活を始めるため、難民が西ヨーロッパにまでたどり着いたとしても、多くの難民に対する人々の感情は、歓迎とはほど遠い。ドイツでは難民への暴行が、そしてスウェーデンでは暴徒による襲撃が報道され、反難民感情をあおる批判的な偽のニュース記事も出た。一方、フランス北部のカレーでは、難民シェルターが取り壊されつつある。

2016年の特筆すべき新事実は、難民・移民危機がヨーロッパで勃発して以来初めて、大陸を渡る女性と子供の数が男性を上回ったことだ。昨年は、まず男性が、ある国にたどり着きお金を稼いで家を見つけ、家族の新しい生活をスタートさせる、という流れがあった。今は、女性と子供が彼らの後を追い、海を渡っている。欧州評議会の人権委員は、現在移動している難民の60%が女性と子供だと言う。

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最終更新:2016/3/14(月) 15:46
BuzzFeed Japan