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セブン苦境、ヨーカ堂の業績立て直し途中で社長辞任など先行き不透明に?

2016/3/20(日) 7:00配信

THE PAGE

 セブン&アイ・ホールディングスが苦境に立たされています。かつては同社の屋台骨だった大型スーパー「イトーヨーカドー」の不振が続いているからです。グループ本社としてはリストラを加速させたい意向ですが、将来を期待された社長の電撃辞任などの影響もあり、先行きは不透明です。

 セブンは3月8日、傘下の総合スーパーであるヨーカ堂について20店舗を閉鎖すると発表しました。同店についてはすでに全店舗の2割にあたる40店舗を2020年までに閉鎖する方針を示していましたが、今回、前倒しでこれを実施することになります。

 同社がリストラを加速させているのは、ヨーカ堂の業績不振が鮮明になっているからです。ヨーカ堂は、かつてはグループの中核事業でしたが、他社と同様、大型スーパーという業態が時代に合わなくなり業績が低迷。2015年3~11月の決算は144億円の赤字となりました。このままでは通期の決算も赤字に転落する可能性が高くなっています。

 現在の中核事業であるコンビニ事業は好調ですが、現状を放置すると、コンビニの利益がヨーカ堂の損失で相殺される形となり、グループ全体の足を引っ張ってしまいます。不採算店舗を早めに閉鎖し、利益を捻出したいところです。

 こうしたリストラを実施するためには、トップの強い求心力が必要ですが、ヨーカ堂の内部体制は安定していません。生え抜き社長として将来を期待されていた戸井和久前社長が今年1月、就任1年半で電撃辞任してしまったからです。表面的には業績低迷の責任を取った形になっていますが、そもそも戸井氏は、悪化した業績を立直すために社長に就任した人物であることを考えるとこの理由は少々不自然です。本当のところはわかりませんが、グループの頂点に君臨する鈴木敏文会長との確執が原因との説もあるようです。

 鈴木氏はこのところヨーカ堂の業績低迷に苛立ちを強めており、この状態が続く場合には、ヨーカ堂をグループから外す可能性についても示唆していました。早急な立て直しを求める鈴木氏と現場の改革も同時並行で進める戸井氏との間で路線対立があっても不思議ではないでしょう。

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最終更新:2016/3/20(日) 7:00
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