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横浜DeNAも、罰金、投手祝儀と“高校野球クジ”で金銭授受

2016/3/20(日) 11:53配信

THE PAGE

 横浜DeNAが19日、球団内で立ち上げた「賭博等に関する対策委員会」による野球賭博などに関するヒアリング調査結果を球団の連盟担当、三原一晃・専務が発表した。全選手、コーチ、スタッフら285人を対象にした調査で野球賭博への関与問題や賭博常習者との接点、円陣、声出しのチーム内の金銭授受については「一切確認されなかった」が、練習、試合中の一人1000円程度の罰金制度や、投手陣の一部が年間成績の最上位選手に総額40万円程度の祝儀を渡していた金銭授受、総額10万円程度となる“高校野球クジ”が、一部の選手によって行われていた事実が確認された。

 いずれもNPBに確認したところ、野球協約には違反するものではないが、コミッショナーが1月29日に通達した「野球に関して個人相互間などで金銭を授受をしない」という部分に抵触、今後野球賭博の温床となる可能性があるため、球団は、これらの全面禁止及び、再発防止についての意識を高めることを、この日、1、2軍全選手、スタッフに通達した。

 罰金は、練習中のノック、試合中のサインミス、エラー等において、選手会の中で切磋琢磨、技術向上させるため、ミスの度に1000円程度を徴収して積み立て、オフの選手会のゴルフや懇親会などに使用したもの。 今後は、遅刻などの球団による罰金だけは継続して、そのお金は野球振興に使うという。

 10人程度の投手が10年前から行っていた、ご祝儀による金銭授受は、投手の勝ち星の貯金、犠打、打点、塁打数の4項目について、それぞれ1万円ずつを徴収してシーズン終了後に、最上位の成績を残した選手が一項目につき10万円程度をご祝儀として受け取っていた。

 また“高校野球クジ”は、チーム内の選手10人程度で、数年前から行われていたもので、大会前に参加者は、それぞれ1万円を出し、出場校をクジで引き、最終的に優勝校を持っていた選手が総取りする方式だったという。いわゆる仲間内でのトトカルチョだ。

 球団の池田純社長は、「NPBから野球協約に違反するものではないとの見解が出ていますが、プロ野球選手である以上、こういった行為は誠に遺憾であり、社会通念上、好ましい行為では全くないと考えています。球団として野球界の慣例で見過ごされていた様々な事象の把握につとめ、あらゆる角度から社会通念上、好ましくない行為、野球賭博の温床となるような行為など、選手への再教育を徹底し、今後の禁止及び再発防止に徹底して努めて参ります。プロ野球はファンの皆様の夢と共にあるものです。選手、監督コーチ、職員一同、改めて意識を高く持ち、ファンの皆様との信頼関係を傷つけぬよう、改めてしっかりとやって参ります」と、文書でコメントを発表した。

これで全12球団がぞれぞれの調査結果を明らかにして、8球団で金銭授受が確認された。野球賭博に関する問題と、チーム内の円陣、声出しなどの金銭授受では、根本的に問題の本質が違うが、選手の意識を変えることと、失ったファンの信頼を取り戻す作業は必要になってくるだろう。
   

最終更新:2016/3/20(日) 15:18
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