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対戦チームごとに異なるメニュー FC町田ゼルビアが飲食店を経営する理由

2016/3/23(水) 15:04配信

THE PAGE

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 サッカーJ2リーグのFC町田ゼルビアは、昨年9月から定食店「ゼルビア×キッチン」を開店し、選手と一般客の両方に食事を提供している。Jリーグのチームが本業のサッカー関連事業にとどまらず、飲食店を経営する理由とは何なのだろうか。

 小田急小田原線の鶴川駅からバスに揺られること10分前後。綾部入口バス停を降りると、すぐそこにゼルビア×キッチンが見えてくる。

 自動ドアを入ってすぐ右側には唐揚げやヒレカツ、煮込みハンバーグなどの惣菜が並べられており、好みの品を選んだ後はレジで会計をすませる。メニューは60種類で、スイーツや酒類も取りそろえる。営業時間は午前11時から午後10時、年末年始以外は毎日営業する。

 店を経営するFC町田ゼルビアは、東京都町田市を本拠地とするプロサッカーチーム。昨シーズンはJ3リーグで2位となり、J2リーグで21位だった大分トリニータとの入れ替え戦に勝利して、今シーズンは4年ぶりにJ2に復帰した。元日本代表の相馬直樹監督率いるトップチームに加え、18歳以下のユース、15歳以下のジュニアユースと続くチーム構成。ゼルビア×キッチンを作ったそもそもの目的は、これらトップチームやユースの選手たちにより良い食事環境を提供するためだ。

トップチームやユースの選手たちにより良い食事を

 Jリーグでも大きなクラブになると、選手に対してクラブハウスで栄養面に配慮した食事を提供しているが、FC町田ゼルビアには自前のクラブハウスがなく、選手の食事はこれまで、協力企業が経営する食堂や弁当屋、うどん店で安く提供してもらっていた。有り難い支援ではあるが、栄養管理の面や店によっては車で数十分かかるなどの課題があった。

 ゼルビア×キッチンでは、惣菜の品名を記す紙にはカロリーや栄養素を表示し、各選手が個々の状態に応じて摂取する食事を管理することが可能。ユースの選手たちに、身体を大きくするために白米を毎回600g以上供するなど、栄養管理面が改善された。練習場や本拠地の町田市立陸上競技場から車で5分程のところに立地し、アクセス面も改善された。

 選手専用食堂ではなく、一般の人々も利用できる定食屋形態にしたのは、地域の人々に、チームを身近に感じてもらえる場を提供する狙いがある。現在、トップの選手および高校生は500円、中学生以下の選手は300円で好きなものが食べられる。利益を生み出して選手の育成・強化に還元したいとう、このあたりに、地域密着型のクラブ経営を指向するJリーグのチームらしい発想を感じる。

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最終更新:2016/3/23(水) 17:09
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