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城氏が語る。「不器用が器用に。岡崎に真のエースの評価」

2016/3/25(金) 6:00配信

THE PAGE

 実力差のあるアフガニスタンを相手に終わってみれば5-0のスコアとなったが、試合を決めたのは前半43分の岡崎のゴールだった。おそらくハリルホジッチ監督の指示だったと思うが、ワイドに攻めることへの意識ばかりが先行して単調な攻撃が続いた。金崎も再三あった決定機に決めることができず、ズルズルと嫌な雰囲気が漂っていた。だが、岡崎が間違いなくワールドクラスの芸術的なゴールで一瞬にして空気を変えたのだ。アフガニスタンの高いモチベーションを奪い取った。

 清武からの縦パスをゴール正面で右足で受けてからクルっとターン。その右足でボールをコントロールしてディフェンダーの股を抜いてマークを外しておいてから、冷静に今度はキーパーの動きを見て、左足のインサイドで、キーパーの外側を狙って流し込んだ。

 今までの岡崎なら受けた右足で、そのまま打っていただろう。結局、ゴチャゴチャと潰されゴールには至らなかったと思う。だが、岡崎は明らかに変わっていた。不器用が器用に。プレミアに旋風を巻き起こしているレスターで、堂々のエースとしてもまれてきた成果だ。

 先日は、華麗なボレーシュートが全世界に配信され話題となったが、足元のテクニックやボディワーク、目線、すべての面において、驚かされるほどレベルアップしている。もはや真の代表のエースになったと言っていい。

 昔の岡崎は、頭から突っ込んでくる“愚直な特攻隊長”のイメージしかなかった。それが彼にとって生き残っていく術だったのだろう。これまでの岡崎が、あまりに泥臭く、不器用にプレーしてきたから、イメージが一新して見えるのだろうが、プレミアの世界で競うことで間違いなく巧くなった。器用になった。29歳の岡崎は、次のシリア戦で代表出場試合が100試合となるそうだが、まだまだ伸びシロを感じさせる。

 それでいて、いろんな局面に顔をだし、スペースを作ろうと仕掛けていく、彼本来のオフ・ザ・ボールの豊富な運動量も失っていない。2018年ロシアW杯のFWのポジションだけはもう岡崎で決まりと言ってもいいくらいだろう。

 また、この岡崎のシュートは、真ん中を縦にワンタッチでストンとボールをつないで作ったチャンスだった。そこまではベンチの指示を忠実に守りサイド攻撃に走っていたが、この攻撃にはアクセントがあった。選手がピッチで直感的に考えたプレーだったと思う。選手が考える感性は、今後も必要になってくる。
   

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最終更新:2016/3/25(金) 9:16
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