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投資とギャンブルどう違う?(中)馬券に投資して夢を買うのだ

2016/3/27(日) 7:00配信

THE PAGE

 前回はギャンブルと投資の違いについて解説しました。ギャンブルを投資と解釈した場合、株式投資と比べて圧倒的に損をする可能性が高い商品です。しかし、ギャンブルをしている人は、比較問題として株式投資よりもギャンブルが損であることをよく理解しています。

 損だと分かっていて、あえてそこにお金を投じているわけですから、別の理由があると考えるのが自然でしょう。やはりギャンブルは、単純な投資ではなく、それ自体に楽しみを見出すための娯楽という位置付けが妥当ということになります。

競馬は勝者が敗者から総取りするゲーム

 そうはいっても、お金が増えるかもしれないという夢に賭けているわけですから、投資的な要素がないわけではありません。株式投資とギャンブルを比較してどちらかを選ぶという人はあまりいないと思いますが、ここではあえて両者を比較してみたいと思います。

 ギャンブルにおいてもっとも重要なことは、やはり主宰者が徴収する手数料(いわゆるテラ銭)でしょう。競馬ではおおよそ25%を主宰者が徴収してしまいますから、馬券を買った人は、平均すると毎回25%ずつ損していくことになります。毎月10万円を競馬に投じる人は、毎月平均で2万5000円損しているわけです。その中でプラスの収益を維持するためには、2万5000円を取り返して、さらに利益を上げる必要がありますが、これを実現するのは至難の業です。

 競馬は賭け方によって収益の分布は変わってきますが、基本的には勝者が敗者から総取りする形になります。100円の馬券に対して、1000円の配当を得られる人がいる一方、0円になってしまう人が多数存在するわけです。安全そうに見える1番人気の馬に賭け続けたとしても、回数を重ねると、収益率は投資金額の75%に近づいていきます。常に他人を出し抜くことができる特殊な才能を持っている人以外は、75%の水準で収まってしまうと考えるべきでしょう。

普通に競馬をやっているとお金は10分の1に

 年間100万円を毎年貯金して30年が経過すると利子を考えなければ3000万円になっています。一方、同じ金額をすべて競馬に投じた場合にはどうなってしまうのでしょうか。年間100万円は、毎月約8.3万円、毎週末2万円程度ですから、このくらいを競馬に投じている人はそれなりにいるはずです。

 平均して25%損していくことを考慮に入れると、30年後に残っているお金は約300万円です。つまり普通に競馬をやっているとお金は10分の1になってしまう計算になります。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/3/27(日) 7:00
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