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「ぼくがクールジャパン」 オタク文化が生んだマレーシア人漫画家が日本デビュー

2016/3/26(土) 13:32配信

BuzzFeed Japan

日本のオタクカルチャーにどっぷり浸かった中華系マレーシア人が、日本で漫画家デビューを果たした。愛知県岡崎市の日本語学校に通うペンネーム「OTOSAMA」。27歳だ。子供のころから日本の漫画、オタク文化にはまった。講談社から2016年3月、デビュー作「西遊筋」1巻を発売した。1年2ヶ月前はマレーシアの無職の若者。なぜ、成功の第一歩をつかんだのか。

OTOSAMAは「半年しか学んでいない」という日本語で、インタビューに応じた。

「西遊筋」は、中華圏でおなじみ西遊記のパロディーだ。三蔵法師はイケメンのマッチョ、孫悟空、猪八戒、沙悟浄などおなじみのメンバーは美少女キャラに設定を変え、ギャグ漫画として物語を練り直した。

大好きなのはギャグ漫画

物心ついた頃には、中国語に翻訳された日本の漫画を読んだり、テレビでアニメを見たりしていた。好きな作品は、多すぎて一つに決められない。幼少期に熱中したのは「ドラゴンボール」や「ワンピース」。バトル漫画から日本を知った。

尊敬してやまないのは「クレヨンしんちゃん」。ギャグ漫画が好きで、ペンネームはこれも大好きだという「あずまんが大王」に登場するキャラクター「ちよ父」から取った。「ちよ父への敬意をこめて、父に『さま』をつけておとうさま」。これをアルファベットにして、OTOSAMAが誕生した。

「仕事で疲れた時とか、読みたいのは笑いがあるものなんですよね。だって、疲れたら癒されたいじゃないですか。日本のギャグ漫画の笑いと、ぼくの波長があったんだと思います。ルーツはクレヨンしんちゃんですから」

ちなみに、好きな美少女キャラは綾波レイ、はまったゲームは『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画』。繰り返し、繰り返し「もう数え切れないくらい」プレーしたという。

ついに漫画家に

漫画家になりたかったが、マレーシアではどうやってなれるのか、わからない。「日本人の好きな漫画家は何人もあげられるけど、マレーシアの漫画はよくわからなかった」

大学はオーストラリアに。プログラミングを学び、卒業後はマレーシアに戻ってゲーム会社で携帯ゲームの開発に携わっていた。この頃から、Facebookなどで趣味で書いた漫画を投稿するようになる。

ゲーム会社の生活はきつかった。「いつかはやめたいと思っていました。とても、疲れて、疲れて」。2015年1月にやめた。

やりたかったことは2つあった。一つは、当時書いていた「西遊筋」を台湾の漫画コンテストに応募すること。「賞金がよかった。無職だったのでなんとか出そうと」。もう一つは日本への留学だ。日本語学校の資料を取り寄せ、どこに行こうか考えていた。

そこに朗報が届く。海外の漫画を探していた日本のコンテンツ業界関係者に声をかけられ、「西遊筋」の日本語翻訳への足がかりをつかむ。さらに、講談社の漫画雑誌「モーニング」の編集者の目に留まり、あれよあれよという間に2015年8月に連載が決まった。

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最終更新:2016/3/26(土) 13:32
BuzzFeed Japan