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「歌舞伎は発想がパンクなんです」 伝統芸能の“庶民すぎる”一面を役者に聞いた

2016/3/28(月) 11:15配信

BuzzFeed Japan

スーパー歌舞伎「ワンピース」を筆頭に盛り上がりを見せる歌舞伎。難しい伝統芸能のイメージもありますが、実は庶民から生まれたパンクな文化だと言います。歌舞伎役者の坂東彌十郎さんにその魅力を聞きました。

ーー先日初めて歌舞伎を見たのですが、難しくって……。

どうやら上級者向けのお話を見たようですね。昔の言葉で演じるお芝居ですから、最初はわからなくて当然です。

ーーどうしても敷居の高さを感じてしまいました。

本当によく言われますね。値段が高いせいもあると思います。でも、違うんです。歌舞伎はもともと庶民から生まれた文化。能や狂言など、貴族に奉納していた芸能とは違って、いまのジャニーズやAKB48のような形で愛されていました。

ーーえ? 歌舞伎がジャニーズ? AKB48?

そうです。歌舞伎は、出雲阿国さんという女性がはじめた「念仏おどり」に由来します。とても色っぽい格好で踊ったそうで、男性ファンが大勢群がりました。それこそ、今のアイドル文化と同じような構図です。ただ、武士も多かったので、ファン同士が揉めて刀で斬り合いになることもありました。

ーー男性ファンが推しメンを巡って斬り合っていたということですか?

そうです。歌舞伎が男性だけになった理由は「女性が踊ったら、興奮したファンが暴れて風紀が乱れたから」。幕府が禁止したんです。(※諸説あります)

禁止されても、ならば若い男性だけでやろうと「若衆歌舞伎」を考案しました。庶民の文化だから、発想がパンクなんです。ファンもその過程を楽しんでいました。いまならペンライトを持って応援にいくような、あの感覚です。

ーー歌舞伎って、もっと徳の高い歴史があるのかと思ってました。
歌舞伎はあくまで大衆演芸です。でも値段が高いこともあり、伝統芸能ということもあって「普通の人は手が届かないもの」というイメージが付いてしまった。役者はそんなこと思っていません。誰でも大歓迎です

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最終更新:2016/3/28(月) 11:15
BuzzFeed Japan