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さようなら「ライオンバス」また逢う日まで 東京・多摩動物公園

2016/3/31(木) 20:49配信

THE PAGE

 ライオンを車内から間近に観察できる多摩動物公園(東京都日野市)の「ライオンバス」が、発着場の工事のため31日、運行を休止しました。最終日当日は、開園前からライオンバスとのしばしの別れを惜しむ多くの人々が公園入り口に列を作りました。

 この日は、開園時間の前から入場口の前に多くの人が列を作りました。多くの人がつめかけたため、園は10分繰り上げて午前9時20分に開園。入園した人々はライオンバスの券売所にならび、たちまち長蛇の列が出来上がり、同10時過ぎには、最後尾で90~120分待ちになると書かれた看板が掲示されほどでした。

 「ライオンバス目当てできました」という世田谷区の40代の主婦は、9歳と4歳の男の子とともに列の中に。「上の子が1歳か2歳くらいの時にライオンバスに乗ったところ、目の前に迫ってきたライオンが怖くて泣きましたが、安全だとわかると、その後はライオンバスが大好きになったんですが」と別れを惜しんでいました。

累計乗車人数は約2100万人に

 ライオンバスは、ライオンが放し飼いにされているライオン園のなかを巡ります。東京五輪が開かれた1964年5月17日に運行を開始しました。窓枠に馬肉をぶら下げて観察しやすくするなどの工夫で人気を集め、これまで乗車した人数は約2100万人にのぼりました。2014年度は、来園者数約104万人に対して乗車人数が約36万人と、来園した人の3人に1人以上が乗車していました。

 運行開始当初に建てられた現在の発着場は、50年以上が経過、老朽化が進んでいます。このため耐震性を強化する工事が行われるほか、施設のバリアフリー化も行う予定です。工事の間は、ライオンバスの運行を休止するとともに、ライオンの展示も休止します。

 同園の福田豊園長(56)によると、運行再開は2019年度の見通し。工事に約2年、バスの発着訓練やライオンを慣らすなどの展示準備に半年から1年かかるとしています。「展示の充実などを図り、さらに魅力アップさせていきたいと考えています。再開の折には、またぜひ皆さんにお越しいただきたい」と話していました。

動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=NMKDcdi8R5M

(取材・文:具志堅浩二)

最終更新:2016/3/31(木) 22:39
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