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X線天文衛星「ひとみ」の現状 JAXA会見(全文4・質疑応答3)デブリ証拠ない

2016/4/4(月) 15:27配信 有料

THE PAGE

宇宙デブリによって起きた証拠はないということだが……

東京新聞:東京新聞のサカキバラといいます。現在のところ、宇宙デブリによって起きた証拠はないというご説明だったんですが、その根拠をもう少し聞かせていただきたいんですが、それは宇宙デブリを監視している米軍のほうから何センチ以上のものとかは把握してるんで、そういったぶつかった証拠はないよという、そういうご連絡があったからとか、どういったところ。

原田:もともと今分かってるデブリというのがもう公表されてまして、公表されてるのが約1万7,000個のデブリがあります。これはJSpOCの公称値では直径が10センチ以上とされてますが、そういうものについては軌道が把握されてまして、われわれもその軌道は常にJSpOCからももらってますし、われわれも観測できるものは観測してるということで把握できてます。それらについてと「ひとみ」との接近するという情報は事前にはなかったし今、日本と米国との取り決めによりまして、そういうことがあれば必ず通知していただくということになってますので、そういう通知はありませんでした。

 で、かつ、もし、そういうものが原因だとすると、おそらくそれはJSpOCがつかんでるはずですし、そういう情報は一切いただいてませんので、少なくとも現在観測されてていて、軌道が明らかになってるデブリについてはまずないと言えます。ただし、そのJSpOCにしても能力の上限がありますので、その能力よりも小さいデブリ、観測されてないものがあるとすると、そこまでは否定できないというのが今のところです。

東京新聞:分かりました。あと「ひとみ」由来、2つに分かれてるっていう物体についてなんですが、これは徐々に離れていってるんですか。

原田:先ほど申しましたように、1つの物体は高度が少し上がってます。ということで、元の軌道からすると周期が長くなる方向になります。で、もう1つの物体は軌道が下がってまして、元の軌道からすると周期が早くなってるということで、徐々に離れております。

東京新聞:分かりました。あと、天文台によっては、ぐるぐる回っているところの観測がされていて、それで明滅、明るくなったり暗くなったりする周期が7秒間隔だったりとかっていうのがあるんですが、それについて何かJAXAとして解釈をされてるところってありますか。明るさの変化。実際のところ、JAXAとしては明るさの変化は観測はされてはいないんですか。

原田:観測は先ほどの写真のところにも書いてますように、明るさは変化しております。例えば5等級から9等級とか、3等級から7等級。ただし、われわれのこの観測の目的が物体の軌道を決定するという目的ですので、どういう撮影かというと、あるポイントで正確な写真を撮るというのがまず、そこにまず力点を置いて、それを何回か撮って、その点をつないで軌道を計算すると、そういうやり方をしてます。

 で、要は正確にその位置を求めないといけないので今、動画では撮影してません。ということで、現時点では動画での撮影ができてないので、その周期というのは分かりませんというのが事実で、ただ実際ワンショット、ワンショットで撮ってもここに書いてますように明るさの変化はあるというのは確認しております。

常田:久保田先生、明るさの要因について、何かコメントがあればお願いします。本文:11,780文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:2016/4/4(月) 15:34
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