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鴻海精密工業 シャープ 共同会見(全文2)鴻海・郭会長のあいさつ

2016/4/4(月) 18:03配信 有料

THE PAGE

鴻海・郭会長のあいさつ

司会:続きまして、鴻海科技集団会長・郭よりごあいさつを申し上げます。

郭:ご来賓の皆さま、ご参集の皆さま、こんにちは。私、日本に来ることは大好きです。実は私、仕事でもプライベートでも30年以上にわたりまして深く、そして積極的な関わりを日本と持ってまいりました。私が初めて大阪に来ましたのは、私のちょうど30回目の誕生日の日でした。現在私は66歳になりました。昨年だけで弊社は日本から、210億米ドル以上を輸入しています。一方で対日輸出は120億を超えています。

 本日は鴻海にとってもシャープさんにとっても、非常に重要な一日となります。私はシャープの105年にわたる歴史、さらに技術のイノベーターとして、またリーダーとしてシャープが果たしてきた役割を尊敬するものであります。シャープの、広く尊敬される創業者であります早川徳次さんのイノベーション、勤勉、高潔さという考え方は、本日でもシャープの何千人という誠心誠意、業務に励む社員に息づいています。初のシャープペンシルから、ラジオ、テレビ技術、電卓、家電への参入まで、シャープは繰り返しイノベーターであることを証明してきました。このイノベーションのDNAがあるからこそ私はシャープが大好きなわけです。

 シャープと言えば品質でもあります。私の親友の1人が中国科学院のフェローをしています。その彼が言うには、1986年にアメリカで客員研究員をしたあと北京に戻ってきたわけですが、そのときに新品のシャープ製の冷蔵庫を持って帰ってきたそうです。そして、その30年たったあと、そのシャープ製の冷蔵庫は今でも北京の彼の家でまったく問題なく使えていると、誇らしげに彼は私に語ってくれました。

 シャープは品質でよく知られておりますが、それと同時に不屈の精神がシャープの優秀な技術者の多くに見られます。このDNAがその技術者たちを支え、いい時も悪い時も技術者を支え、日夜、彼らはイノベーションを続け、そして技術と品質の限界に挑み続けています。

 なぜ私たちがここまで懸命にこの日を迎えるまで努力をしてきたのか。いろいろな理由が言われておりますが、シャープに出資をするということは、価格よりも会社の価値に関係があるわけです。特に戦略的なパートナーとして共に生み出していくことができる価値が重要です。

 私はシャープについて、この堺の施設に数年前に出資して以来、いろいろと学ばせていただきました。そしてその間にシャープの技術文化、さらにディスプレイ技術のイノベーションを続けてきたことに対する尊敬の念を持つようになったわけです。

 先端的な技術という話をいたしましたが、その先端的技術の例が私から見て右、皆さんから見て左側にありますこの8Kのディスプレイでございます。このディスプレイは、私のような66歳の人間でも若者に見せてくれます。

 ちょっと想像してみていただきたいんですけれども、この技術を使って、2020年の東京オリンピックの際に、世界中の人たちがそのオリンピックを楽しむことができたらいかがでしょうか。この8Kのディスプレイというのはディスプレイ技術の革命とも言えるもので、シャープさんと一緒にこのディスプレイを世界中に開示できる。お見せできるということを私は誇りに思っております。

 シャープは液晶ディスプレイ業界におきまして、もっとも重要な生みの親の1社であります。シャープは世界でもIGZO技術で先端を走っています。このIGZOの技術は幅広く、上級の電話やタブレット、ノートで使われています。シャープはLCD技術をコンシューマー向け製品に搭載する初の会社となりました。シャープのリーダーシップによりまして、世界中の何億人の消費者の視聴する喜びがさらに高まりました。

 私はこの戦略的投資が直面する課題を甘く見ることはしません。現在、世界経済は厳しい状況にあります。また、世界の経済大国は成長を続けていく能力を失ってしまったようです。また、世界経済の見通しについても明るいとは言えません。以前にも申し上げたことがありますが、私は方向性と競争力を持ち続ける限り、景気が悪いことを恐れる必要はないと思っています。私としましても、今回の出資、投資についてさまざまな質問あるいは疑問があるということは承知しています。そこで、この機会をいただきまして直接私の考えを共有させていただければと存じます。

 皆さんの中には、105年の歴史を持つ日本の企業がなぜ台湾の企業と提携をするのかと考えている方もいらっしゃるかと思います。そういった方たちには、次のことを申し上げたいと思います。まず第1点として世界はフラット化しています。その中で各企業は国境のない社会的事業体となってきています。こういった全ての会社の共通の目標が株主にとっての利益を最大化すること。その株主は世界中にいます。シャープは日本の企業ではありません。シャープはグローバルな企業です。鴻海もまた、台湾企業あるいは中国企業ではありません。鴻海もまたグローバル企業なのです。今回の案件は1つのグローバルな企業が、両社がお互いに補完し合える、そして独自のリソースを持ち寄って補完し合い、そして一緒に成功できるということを分かった上で、もう1つのグローバル企業に出資するという案件です。本文:10,162文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:2016/4/4(月) 18:03
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