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世界の大富豪 (3)安定銘柄で高い収益 ── ウォーレン・バフェット

2016/4/13(水) 13:00配信

THE PAGE

 ウォーレン・バフェット氏は、世界最大級の投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる著名な投資家です。株式投資に興味がなくてもバフェット氏の名前は聞いたことがあるという人は多いでしょう。

地味な生活で知られる「オマハの賢人」

 バフェット氏は、企業の長期的な成長に対して投資するというスタンスを明確にしており、強欲なウォール街のイメージとは正反対の投資家です。また地方都市であるネブラスカ州のオマハを拠点に地味な生活をしているということもあり「オマハの賢人」などと呼ばれています。日本でもバフェット氏のファンは多く、堅実な投資を目指しているようです。

 しかし投資の世界ではリスクを取らないと利益を得られないというのは絶対的な法則です。本当にバフェット氏が堅実一辺倒の投資ばかりしていたのでは、7兆円もの資産を作ることは不可能です。ではバフェット氏はどのようにして大きな利益を得ているのでしょうか。

安定銘柄で大きなリスクテイク

 バフェット氏のポートフォリオを見ると、コカ・コーラ、アメリカン・エキスプレス、ウェルズ・ファーゴなど超優良企業の名前が並んでいます。バフェット氏は、最近でこそIBMなどIT銘柄にも投資していますが、ITに対する自身の理解が十分ではないとして投資を避けていました。そのくらいバフェット氏の投資スタンスは慎重です。

 こうした堅実な銘柄の値動きは総じて緩やかなものであり、普通に投資していては儲かりません。バフェット氏は、銘柄選びこそ慎重ですが、実は大きなレバレッジをかけています。レバレッジとはテコのことで、銀行などから借金をして、自分が持っている資金の何倍ものお金を投じる行為のことを指します。バフェット氏はレバレッジを駆使することで、安定銘柄でも高い利益を得ています。つまり実際には大きなリスクを取っているわけです。

バークシャー・ハザウェイはコングロマリット

 バークシャー・ハザウェイは、単なる投資会社ではありません。傘下に保険会社や鉄道会社、エネルギー会社などを持つコングロマリットでもあります。特に保険会社を持っている意味は大きく、非常に有利な条件で資金を市場から調達することができます。

 レバレッジという多少危険なことをしつつも、優良銘柄を選び抜くことで、そのリスクをうまく抑えるというバフェット氏の手法はなかなか真似のできない芸当です。その意味では、バフェット氏はやはり天才的な投資家ということができるでしょう。残念なことですが、バフェット氏の銘柄選びを真似するだけでは、わたしたちはお金持ちになることはできません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/4/21(木) 16:58
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