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<インドその5~成功者の思考 > フォト・ジャーナル 高橋邦典

2016/4/19(火) 14:00配信

THE PAGE

 ムンバイの南東およそ70キロにあるテーマパーク「アドラブス・イマジカ」の一角。夜の帳(とばり)が下りると、眩いばかりに照らされたインド風の宮殿が浮かび上がった。ボリウッド映画や神話を盛り込んだパークの総工費はおよそ290億円。

フォト・ジャーナル <インド その5>- 高橋邦典 第34回

 この巨大エンターテーメント施設をつくったのが、映画製作会社のオーナーだったマンモハン・シェティ。以前からインドの娯楽施設の少なさを痛感していた彼は、映画製作会社を売却したあと、テーマパークづくりに取り組み始める。いまから10年ほど前のことだ。しかし、ディズニーの幹部が語ったこんな言葉に水を差された。

 「インドに参入する予定はない。今も、そして近い将来も」

 インド国民の所得水準では、採算があわないとの判断だった。しかし、マンモハンは逆の見方をした。ミドルクラスは増加し、所得はこれから伸びていく。なんといっても12億の人口は巨大なマーケットとしてのポテンシャルがある。

 現在イマジカをはじめとしたインドのテーマパークは急成長をとげ、2020年までにその総利益は2倍以上になると予想されている。

 「コップの水は、まだ半分もある」

 ディズニー幹部の言葉を聞いたとき、マンモハンはこう考えたという。成功者というのは、いつも物事をポジティブに解釈するものだ。(2013年4月撮影)

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最終更新:2016/4/19(火) 14:00
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