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ジャパネットの高田さんが伝授する心をつかむ話術 伝統芸能に通じるコツとは

2016/4/5(火) 6:30配信

BuzzFeed Japan

「全部まとめて2万9800円!」 あの甲高い声がテレビから消えて3ヶ月近くがたち、どこか寂しい。なぜ、ジャパネットたかたを創業した高田明さんの声は、私たちの心を鷲掴みにしたのか。社長を退任した高田さんが、その秘訣を語ってくれた。テレビとは違う、低く落ち着いた声で。

長崎から全国へ

高田さんの人生は、最初から順風満帆だったわけではない。1948年長崎県平戸市のカメラ店に生まれる。大阪経済大を卒業後、機械メーカーを経て、翻訳会社を起こすもうまくいかず帰郷。家業を手伝った。

37歳で独立して「株式会社たかた」を設立。これがジャパネットの前身だ。

カメラ店から業態を広げ、ラジオショッピング、テレビショッピングへ。一度聞いたら忘れない甲高い肥前訛りが消費者の心をつかんだ。

インタビューに答える声は低く、落ち着いていた。あの驚きのテンションと名調子は、商売を支える武器。努力の賜物だった。

喋りの秘訣

ならば、我々もそこから学び、真似することもできるはず。高田さんが教えてくれた「喋りの秘訣」を8つにまとめた。

1. かっこつけず、素のままの言葉で伝える
「うまくしゃべろうとしたらダメなんですよ。僕も九州のなまりがあるんだけども、もう変えようがないしね」

2. 相手を信じ、相手とつながる
「恋愛みたいなものじゃないですかね。自分の気持ちをストレートに伝えた方が、自分の思いって伝わるんじゃないですか。67歳になってこんなこと言っちゃダメですけど」

3. 熱い気持ちは相手に伝わる
「就職活動の面談は、自分の本当の思いを熱く語れば、9割通りますよ。僕はそう思います。熱い人の気持ちって伝わるからね」

4. 誰にでもできる
「できるって自分を信じなかったら、誰が自分を変えるか。自分しかないんです。だから、自信を持ってね。いまから始めなさい」

5. 間(ま)を置く
「2万9800円ですよ!」と強い声で言って、ちょっと間を置く。柔らかい声に変えて「お安いでしょう?」

6. 高低と強弱
「僕は、だんだんクライマックスに来て、『これは今伝えなきゃいけない!』っていう瞬間が『うぉっ』とこうでる。『2万9800円!』『金利負担です!』」

7. 繰り返し
「キング牧師の演説“I have a dream“って何回もリピートするんですよ。大統領とか国会の演説もそうなんですね」

8. 口だけじゃない
「わたしは話すときに目を見るでしょ。目は口ほどにものをいうという。スマートフォンを手に持って、振りながら『ねえ、軽いですよね』と言う。すると指が話しますよね」

これらの要点を全て押さえていくと、あの驚きのテンションが生まれるという。
「伝えることは全身全霊。自分のすべてのエネルギーを出して、伝えていく。だから、自然にね、テンションがあがるようになったんですね」

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最終更新:2016/4/5(火) 6:30
BuzzFeed Japan