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世界的な脱税疑惑の資料に習主席の家族 中国のネットでは検閲と抵抗するユーザー

2016/4/5(火) 12:00配信

BuzzFeed Japan

世界各国の首脳や著名人が、タックスヘイブンで租税回避をしていた疑惑を示す資料「パナマ文書」が世界を揺るがしている。中国では習近平国家主席の家族の名前が資料に含まれていたことから、インターネット上で検閲が始まった模様だ。
【BuzzFeed Japan】

中国のインターネットは「パナマ」という言葉をブロックし続けている。

ある特定の中国人の名前を書き込むとブロックがかかるので、ここでは「プーチン大統領を含む国の首脳や元首脳たちが、海外での資金洗浄に関与している」と書き込まれている。アメリカ在住のフリーランスライターは「特筆すべき部分は、自分で確かめてみて」と書き込み、疑惑を報じた南ドイツ新聞の記事や「国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)のリンクをはった。

他の人に勘付いてもらおうと、自分たちが一番気になる部分を抜き出して投稿するユーザーや、他の人に勘付いてもらおうと、自分たちが一番気になる部分(「中国の有力政治家の義兄 /中国共産党幹部の孫/中国の政治家の妻のビジネス・パートナー/中国首相の娘」)を抜き出して投稿するユーザーも。

習主席の義兄を暗に示して、「現皇帝の名前をみた気がするけど、驚かなかった」と書き込む人もいる。

ICIJによると、習主席の義兄は、2009年、英領ヴァージン諸島に2つの会社を設立した。この時、習氏はまだ主席に就任していなかった。また2012年には、ブルームバーグがこの義兄の妻で習主席の姉の夫妻が不動産など、1億ドル以上の資産を保有していると報じた。

削除されてしまったこの投稿には「中国のメディアは、この話題をまだ報じていない。いや、まったく報じないつもりなのかもしれない」と記しているものもある。

中国はこの日、祝日だったため、検閲が始まるのが遅れた。しかし、パナマ文書の話は、検閲開始前にハッシュタグとともに広がり、数時間で約100万ビューは見られた。中国で広く使われているチャットアプリWeChatでも、多くの人がこの話をシェアしたが、リンクは切れてしまった。

中国版Twitterの微博には「関係する法令や規制、政策に従い、“Panama“という言葉への検索結果は表示されておりません」と表示されている。

自動化が遅れたため、多くの投稿が一つ一つ手で消されていった。

場所としてのパナマにチェックインして、パナマ文書について書き込まなくても検閲されるか、どうか確かめる人も。「本当にたくさんの人が急にパナマを訪れている」という書き込みもある。

中国の政治家が、租税回避地に資産を持つことは違法ではない。しかし、汚職スキャンダルの中で、資産について報道されることは好まないようだ。

最終更新:2016/4/5(火) 12:33
BuzzFeed Japan