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まるで“桃源郷”一面のあんずの花 長野・千曲市の「まつり」にぎわう

2016/4/9(土) 13:30配信

THE PAGE

 長野県千曲市の全国有数のアンズ畑「あんずの里」で花が開花、1日から17日まで開く「あんずまつり」が県内外の観光客らでにぎわっています。花の時期が首都圏などより1週間ほど遅れる長野県はこれから桜やカタクリなども一斉に咲き始め、里山や田園を彩ります。北陸新幹線の金沢延伸から1年、あんずの里や各地の花の里は例年以上の人出が期待されています。

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「一目10万本」里がピンクに

 千曲市のあんずの里は地元で「一目(ひとめ)10万本」といわれる多くのアンズの木で知られます。同市森、倉科地域を中心に平地から山沿いにかけてアンズの木が育ち、木々が花を付けると里と山がピンク色に染まって桃源郷にもたとえられます。

 県内外から多くの家族連れなどがあんずの里を訪れ、緩やかな坂道で里と山を結ぶアンズの花の回廊をゆったりと散策。山手の展望台では遠くの戸隠連峰の残雪と手前のじゅうたんのようなアンズの花の取り合わせに歓声も上がっていました。

 コース沿いには地元の主婦らが食堂や売店を開き、長野県が育種した小麦粉の「ユメセイキ」を使って地元の女性たちが商品化した「千曲うどん」も人気。アンズの加工食品なども訪れる人たちの関心を集めていました。

生産量トップを誇る長野県

 地元の農家の話だと、アンズの木は品種によっては数十年たつものもあり、大切に管理しています。山手にある「あんずの里スケッチパーク」には市がアンズの古木などを移植して昔ながらのアンズの農村風景を再現し、2013(平成25)年には天皇皇后両陛下も訪れました。

 千曲市観光協会によると、アンズの生産量は長野県が全国トップで、県内の最多は千曲市。同市森地区が発祥のアンズの品種「昭和」や生食用の「ハーコット」などが栽培されているのが特徴です。6月下旬から収穫が始まり、あんず狩りなども楽しめます。

 期間中は地元ブランド商品や野菜・加工品の販売、ハイキングなどのイベントが予定されています。あんずの里へは長野自動車道更埴インターから車で10分ほど。しなの鉄道屋代駅からタクシーかシャトルバスも利用できます。

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■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元テレビでニュース解説

最終更新:2016/4/9(土) 13:30
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